聞き上手になる秘訣を知って、
人見知りにさようなら!

感情を上手にコントロールする方法や、毎日の暮らしを一段ステップアップする方法を専門家に教えてもらう「マインド講座」。今回のテーマは「聞き上手」です。
クリスマスパーティーや忘年会など、人と交流する機会が一気に増えるこのシーズン。「人見知りで、大勢が集まる場が苦手」「初対面の人と何を話せばいいかわからない」なんて人も多いのでは? そんな人こそ、目指してほしいのが聞き上手。婚活パーティーでも、聞き上手な人のほうがうまくいく……なんて説も。
そこで今回は、話を聞くことこそ診療の第一歩ととらえ、多くの患者さんと信頼関係を築き上げてきた医師に、聞き上手になる秘訣を教えてもらいました。

目次

1
聞き上手って、どんな人?
2
聞き上手になる秘訣。
3
初対面の人と打ち解ける方法。

聞き上手で、
話したくなるのは、どんな人?

会話というのは、「話す」ことと「聞く」ことがセットになっています。でも、「話し下手だから……」という人はいても、「聞き下手だから」なんていう人はいませんよね。

話し上手の代表といえるテレビ番組の司会者を観察すると、間をとったり、沈黙を守ったりすることで、ゲストが自ら話すのを促しています。また、話を聞いた後に共感を示してから、相手の気持ちを代弁。ゲストに「この人は自分の気持ちをわかってくれている」と感じさせ、ますます気持ちよく話させています。話し上手の人は、同時に聞き上手でもあるのです。

ただ漫然と相手の話を聞いているだけでは、聞き上手にはなれません。話しているほうは物足りなくなり、「この人、本当にわかってるの?」と思われてしまうかも。

では、話しやすい人ってどんな人でしょうか? 内科医として、日々多くの患者さんの話に耳を傾ける渡邉美和子さんは、以下のような人だと言います。

・相手を安心させる人

自分を見せることに躊躇せず、「あなたのことを信用しています。だから、ありのままの自分の気持ちもあなたに伝えます」というサインを相手に送れる。また、相手に笑顔で向き合える。

・話を聞く姿勢がある人

言葉や仕草で、「相手を理解しよう」「話をしっかり聞こう」というサインを相手に送れる。話し手を威圧しない穏やかな笑みを浮かべ、視線をしっかり相手へ向け、打てば響くような反応を示す。うなずきや相づちのタイミングも的を射ている。

話を聞くことで、一緒にいる相手を楽にしてあげられる。私たちも、そんな人になりたいですよね。

キーワードは“共感”?
聞き上手になる秘訣。

聞き上手の基本、それは共感です。助言や励ましは、ときに悩みを抱えている人からマイナスの反応を引き起こすことも。でも、相手の抱いている感情が喜びであれ悲しみであれ、こちらが共感することを不快に感じる人はいません。相手の気持ちを思いやる表情・仕草・言葉は、必ず相手の心に届きます。

共感を得るためには、あなたと相手との共通点を見つけることも大切です。趣味や休日の過ごし方、家族構成など、何でもかまいません。共通点が見つかれば、相手は少なからずあなたに親近感を抱いてくれるはずです。

ここで注意したいのが、必要なのは、同情ではなく、共感だということ。同情という、どこか自分が優位にあるかのような心の動きでは、逆に相手の心を硬くしてしまいます。

また、相手の話を真剣に聞いているという姿勢が一番表れるのが目です。相手が話している最中、自然に相手の顔を見ることが大切。ただし、怖い顔にならないよう、あまり目に力を入れすぎないこと。

そして、適度にうなずいたり、相づちを返したりすれば、相手は話を聞いてもらっていることを実感し、会話が弾みやすくなります。同意できないところで否定的な相づちを打つ必要はありません。同意できるところで「そうですね」「私もそう思います」などと肯定的な相づちを打つようにします。

「~できない」「~ありません」などの否定を表す言葉や「おかしい」「変」など、否定的な意味合いを持つ言葉は、相手の感情を刺激することも。否定的な言葉は、なるべく使わないようにしましょう。

聞き上手になって、
初対面の人と打ち解けるには?

クリスマスパーティーや忘年会など、この時期は初対面の人と話す機会が多いのでは。渡邉さんがすすめるのが、一歩一歩段階的に相手の心に近づいていく方法です。

Step1.挨拶や意味を持ちすぎない話題で、話しかける。
Step2.相手の緊張が少しでも解けたように思えたら、どんなことでもかまわないから、相手に続けてしゃべってもらうように誘導する。
Step3.親近感が増したら、失礼にならないよう注意しながら、さまざまな角度から質問してみる。

また、そのときに笑顔があるかないかで、印象は大きく異なります。笑顔には、人から人へ伝わる特徴があり、あなたが笑顔でいれば、相手も自然と笑顔になるはず。

多くのメディアと情報があふれかえる世の中では、もはや「話す」ことは求められていないかも。話したくても話せない人が増え、需要と供給のバランスで「聞く」ことの価値が高まっています。「話を聞いてほしい」と思っている人がたくさんいるからこそ、「聞く」ことで人から信頼や好感を得るチャンスは一気に増えるはず。

心をこめて聞くことを繰り返したなら、「今度はあなたのことを知りたい、理解したい」という人が現れるはず。あなたも聞き上手になって、「また会いたい!」と思われるような人になりましょう。

まとめ

  • ・ただ漫然と、話を聞いているだけではだめ。
  • ・相手を安心させることと、話を聞く姿勢が大切。
  • ・聞き上手の基本は“共感”。相手との共通点を見つけよう。
  • ・相づちは肯定的に。
  • ・初対面の場合は、段階的に相手の心に近づく。

――参考文献『聞く作法 話を聞ける人が成功する理由』(幻冬舎)渡邉美和子著

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プロフィール

渡邉美和子

わたなべ・みわこ/東京ミッドタウンクリニック特別診察室長。北里大学医学部卒。慶應義塾大学内科学教室、永寿総合病院勤務などを経て、2003年医療法人社団桃蹊会理事長、2007年マリーシアガーデンクリニック院長。2010年より東京ミッドタウンクリニックに着任し現在に至る。日本抗加齢医学会評議員、脳心血管抗加齢研究会評議員、日本アフェレシス学会会員も務める。

編集/リンククロス イラスト/熊野友紀子 @kumagoya 監修/渡邉美和子(東京ミッドタウンクリニック特別診察室長)

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