苦しい鼻づまりを
解消したい!治したい!

めまい、生理痛、口唇ヘルペス、毛穴ケア、大人ニキビなど、女性が気になる身体の不調について、専門医に解決法を教えてもらう「女性のお悩み相談室」。今回のテーマは「鼻づまり」。鬱陶しいし、いつも鼻をずるずるなんて、女性としてあるまじきことですよね。
そこで今回は、鼻づまりを引き起こす病気・治療法・解消法を、耳鼻咽喉科の名医が解説。正しい鼻のかみ方もお教えします。鼻づまりが、あなたの集中力を奪ったり、疲れやすくしたりすることも……。その鼻づまり、もう放っておくのはやめましょう!

目次

1
鼻づまりの原因と治療法
2
鼻づまりの解消法と正しい鼻のかみ方

なぜ鼻がつまるの?
鼻の病気の可能性も。

鼻がつまって苦しい思いをした経験、みなさんありますよね? 鼻の中には3つのヒダがあり、そのヒダの間が空気の通り道になっています。吸いこんだ空気を温め、湿り気を与えるために、一番大きな下鼻甲介(かびこうかい)というヒダの粘膜は、網目状に血管を多量に含んでいます。そのヒダが腫れて空気の通り道をふさいでしまったり、鼻汁が溜まって、空気が通りにくくなったりするのが鼻づまりです。

鼻づまりを起こす主な病気には、以下のようなものがあります。

  • 鼻風邪(急性鼻炎)……ウイルスや細菌が鼻に移り、一時的に鼻粘膜が炎症を起こす。治療法は、消炎剤や抗ヒスタミン薬などの対症的な風邪薬の内服薬。
  • アレルギー性鼻炎……免疫反応が過敏になり、問題ない物質にまで反応してしまう。治療法は抗ヒスタミン薬やステロイドの点鼻薬の投与などが主だが、鼻粘膜の手術やレーザーなどの粘膜焼灼術やマイクロデブリッター(高速回転装置)による粘膜切除術も。
  • 副鼻腔炎……副鼻腔に細菌やウイルスが感染して炎症が起こる。急性と慢性がある。治療は、消炎剤や抗菌薬。慢性になると、内服療法のあと、手術療法が必要になるかどうかのかの判断が必要。
  • 鼻茸……鼻腔の粘膜にできるキノコ状のポリープのこと。アレルギー性鼻炎の人や、慢性副鼻腔炎の人には、この症状がよく見られる。良性のポリープだが、治まらないときは手術が必要。
  • 鼻中隔弯曲症……鼻腔を左右に分けている鼻中隔が変形している。高度の場合は、治療は手術が必要。薬物治療は一時的な対処としかならない。

鼻づまり、何とかしたい!
正しい鼻のかみ方って?

鼻粘膜が鬱血することによって起こる鼻づまり。鼻づまりをラクにするには、血行をよくして、粘膜の鬱血を取り除くことが必要です。

血行をよくする一番簡単な方法は、温めること。水で濡らしたハンドタオルをしぼってから電子レンジで3分程度温めると、簡単に蒸しタオルができます。ハンドタオルの端をつまんで少し冷まし、ヤケドに注意しながら、鼻にのせましょう。もちろんお風呂もおすすめです。ただし、急性鼻炎や急性副鼻腔炎が原因のときは、温めると炎症がひどくなることがあるので注意しましょう。

鼻をかむときは、力まかせや、両方の鼻を一度にかむのはNG。片方ずつ左右別々に、あまり力をこめず、優しくかんでください。繰り返し鼻をかむときは、キメが粗く、肌荒れの原因になるゴワゴワのティッシュはやめましょう。オイルをしみこませたローションティッシュ、肌にやさしい保湿ティッシュを使うと、荒れが少なくてすみます。

たかが鼻づまりとあなどるなかれ。長引くと、いびきや嗅覚障害、慢性副鼻腔炎を引き起こすこともあります。口で息をしなければならない重度な鼻づまりになると、睡眠障害、食欲減退、疲れやすい、集中力に欠ける、風邪を引きやすい……といった症状も出てきます。気になるときは、耳鼻咽喉科を診療し、きちんと対処することが重要です。

まとめ

  • ・鼻の中のヒダが腫れて、空気の通り道をふさぐ。鼻汁が溜まって、空気が通りにくくなる。それが鼻づまり。
  • ・鼻づまりをラクにする一番簡単な方法は、鼻を温めること。
  • ・鼻をかむときは、片方ずつ左右別々に、あまり力をこめず、優しくかむ。
  • ・鼻づまりを放っておくと、さまざまな症状が起きることも。長引くときは、耳鼻咽喉科を診療する。

――参考文献『増補改訂版 鼻の病気はこれで治せる』(二見書房)石井正則著

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プロフィール

石井正則

いしい・まさのり/東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。80年、東京慈恵会医科大学卒業。84年同大学院卒業と同時に米国ヒューストン・ベイラー医科大学・耳鼻咽喉科学教室へ留学。東京慈恵会医科大学準教授。岐阜大学臨床教授。日本耳鼻咽喉科学会評議員、宇宙航空研究開発機構(JAXA)・宇宙医学審査会委員などに携わる。ヨガのインストラクターとしても活躍。

編集/リンククロス 監修/石井正則

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