生理が来なくて、心配!
生理不順の原因と対処法は?

便秘、大人ニキビ、口唇ヘルペス、毛穴ケアなど、女性特有の身体の不調について、専門医に解決法を教えてもらう「女性のお悩み相談室」。今回は、生理(月経)が来ないときにどうすべきか。女性の体はデリケート。ストレスや環境の変化、無理なダイエットなどで、生理不順になることも。
どのくらい遅れたら、気にするべき? 妊娠かも……となったときは? 生理が止まった状態をほうっておくと、どうなるの? 深刻な病気が隠れている可能性もある生理の遅れや生理不順。どう対処したらいいか、しっかり覚えておきましょう。
注:医学的には「生理」でなく、「月経」が正しい名称ですが、ここでは多くの女性たちの呼称にあわせて、「生理」と呼びます。

目次

1
何日以上生理が遅れてる?
2
もしかして妊娠? 基礎体温の測り方も。
3
生理がずっと来ないとどうなるの?

生理が来ない!
何日以上遅れてる?

生理周期や期間の正常な範囲の回でも解説しましたが、生理周期の正常な範囲は25~38日といわれています。生理周期はちょっとしたストレスや緊張、環境の変化などによっても影響を受けます。仕事が忙しい、悩みごとがある……そうしたときは、生理不順になる人も多いのではないでしょうか。

女性の体は、女性ホルモンにコントロールされています。女性ホルモンがきちんと分泌されていたら、生理は規則正しくやって来ます。生理の遅れや乱れは、女性ホルモンの分泌が乱れている証拠。女性ホルモンは全身に作用しているので、ほうっておくとあちこちに不調が起こります。不妊や老化の原因になることも。

前の生理から60日以内に生理があったのであれば、それほど心配することはありません。でも、妊娠の可能性がないのに2カ月以上来ない、1カ月に2回来る、生理不順が続く……といった場合は、女性ホルモンが低下している可能性大。基礎体温をつけて、婦人科を受診することをおすすめします。

もしかして妊娠?
日頃から、基礎体温を測ろう。

いつも規則正しい生理周期なのに、1週間以上遅れている。もしかして妊娠?となったときは、体調の変化に気を配ることが大切。妊娠初期の症状には、だるい、やたらと眠い、微熱がある、むかむかする、便秘がち、においに敏感になる、おりものの量が増える……など、さまざまなものがあります。

妊娠したかどうかをすぐに調べる妊娠検査薬もありますが、検査薬の判定はあくまでも一つの目安。生理の遅れなど、気になる症状があるときは、婦人科医の診断を受けることが大切です。

日頃から基礎体温を測っていれば、妊娠にも気づきやすくなるはず。基礎体温とは、人間が生きていくために最低限必要な活動をしているときの体温。つまり、呼吸のみをしている状態、睡眠中の体温のことです。

健康な女性の基礎体温は、生理から排卵日までは低温期となり、排卵から2週間ほどは高温期となります。妊娠していないときは、高温期が終わると体温が下がり、再び、生理の始まりとともに低温期になりますが、妊娠したときは、そのまま高温期が続きます。

基礎体温は、起床してすぐ体を動かさないままで測ること。測るときのポイントは以下の通りです。
・一般用の体温計ではなく、口に入れて測るタイプの婦人体温計を使用する。
・睡眠を4時間以上とった日の朝、起きてすぐに測る。
・毎日ほぼ一定の時間帯で測る。
・基礎体温表には体温と生理日を書きこみ、備考欄には体調、状態なども記す。

生理がずっと来ないと、
妊娠しにくくなり、老化も早まる!?

生理不順となる人は、女性ホルモンが低下している可能性大とお伝えしましたが、若い女性は、生理が止まることによって排卵が起こりにくくなり、妊娠が難しくなることがあります。さらに、脳神経から骨や肌まで全身に働く女性ホルモンの分泌が低下することで、だるさ、疲れ、肌荒れ、頭痛などの不調が起こり、老化を早めてしまうことも。

20代で無理なダイエットなどして生理が止まっているのなら、若くして更年期のような状態に陥っていることに。この状態は、卵巣が老化したけわけでなく休止しているだけなので、早めの治療によって本来の働きをとり戻すことが必要です。

3カ月以上生理が来ない場合は、より深刻。「続発性無月経」で、脳、卵巣、子宮になんらかの原因を抱えていることも。2カ月以上生理が来てないという人は、すぐに婦人科を受診してください。

30代後半くらいから、加齢ととともに卵巣の機能が低下していきます。生理の経血量が減り、40代後半から50代には完全に止まり、閉経となります。

プレ更年期から本当の更年期へ、ゆるやかなカーブを描くようにかわれば、体にも無理はかかりません。今は、ホルモン補充療法で、本来の更年期が来たときに更年期障害をコントロールすることもできるので、気になる人は婦人科医に相談することをおすすめします。

まとめ

  • ・生理の遅れや乱れは、女性ホルモンの分泌が乱れている証拠。
  • ・2カ月以上、生理が来ないときは、婦人科の受診を。
  • ・日頃から基礎体温を測ることが大切。
  • ・生理不順をほうっておくと、妊娠しにくくなるだけでなく、老化を早めることも。

――参考文献『恋より美容液よりシンデレラホルモン』(経済界)、『はじめての「女性外来」こころと体の不安をなくそう』(PHPエル新書)いずれも対馬ルリ子著 『みんなの女性外来 生理(月経)のトラブルがつらいときの本』対馬ルリ子総監修

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プロフィール

対馬ルリ子

つしま・るりこ/産婦人科医、医学博士。弘前大学医学部卒業後、東京大学医学部産婦人科学教室助手、都立墨東病院周産期センター産婦人科医長などを経て、2002年にウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック(現 対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座)を開院。2003年には「NPO法人 女性医療ネットワーク」を設立。全国450名の女性医師・女性医療者と連携し、女性の生涯にわたる健康のためにさまざまな情報提供、啓発活動を行っている。

編集/リンククロス イラスト/サワヒカリ 監修/対馬ルリ子(対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長)

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