乳がんの早期発見・万が一の保障・治療後のケアまでトータルにサポート

肌と心に寄り添う“衣療”を開発。「Medicure(メディキュア)by GUNZE」で、術後のデリケート肌を守りたい。

support : おっぱいと向き合う

DATE : 2019.04.11

肌と心に寄り添う“衣療”を開発。「Medicure(メディキュア)by GUNZE」で、術後のデリケート肌を守りたい。

毎日直接肌に触れるインナーウェア。肌が敏感だったり、手術の跡があったりすると、ちょっとした生地のゴワつきや縫い目さえ刺激となり、大きなストレスとなります。そこで立ち上がったのが、肌着やストッキングでおなじみのグンゼです。

デリケートな肌でも使えるよう、肌への刺激をできるだけ減らしたインナーウェア「メディキュア」シリーズを誕生させました。メディキュア開発のきっかけ、素材・機能へのこだわり、開発背景の裏側をグンゼ株式会社QOL研究所の三宅麻美さんにお伺いしました。

大切にしているのは患者さんの声。


三宅:まず、ご覧いただきたいのが、こちらの前開きハーフトップです。

――(触れながら)わぁ、やわらかい。縫い目がまったくない。

三宅:こちらは、看護師さんから「乳がん患者さんのために、肌にやさしい前開きブラを作ってほしい」という声をいただき、たくさんの患者さんの声を参考に開発しました。

バストを締め付けずにやさしくホールドできるような素材を採用し、大きめのスナップボタンで着け外しも簡単にできるようにしています。術後に気になりやすい脇やパッド挿入部、アンダーバストは縫い目ゼロ、創(きず)や肌トラブルのある部分はハサミでカットできるのもポイントです。

――バストをふんわり包んでくれそうですね。

三宅:患者さんからは「アンダーバストの締め付けがなくてとてもラク」「フィット感が心地いい」「胸元のカットがおしゃれ」といった声をいただいているんですよ。


三宅:こちらの低刺激ネックカバーも、放射線治療を受ける患者さんのために開発したんです。放射線治療専門医の先生から「放射線治療を受ける患者さん向けに低刺激の素材でネックカバーを作ってほしい」とFAXを頂いたことがきっかけなんです。

――なるほど、放射線治療のときって、照射部位をマーキングしますよね。できれば隠したいですよね……。

三宅:こちらは、グンゼ独自の「やさシーム®」仕上げで、縫い目がやわらかく、伸縮性をもたせているので簡単に着脱でき、紫外線カット効果もあるんです。患者さんからは「創(きず)やマーキングがさりげなく隠せる」「肌触りがとてもいい」と好評をいただいています。


三宅:こちらのサポートキャップは、「脱毛時にも頭皮にやさしいキャップが欲しい」という声を元に開発しました。本体は綿100%ですが、グンゼ独自の「耐久柔軟仕上げ」によって、洗濯してもやわらかさが続きます。ゴム編み生地を使用し、縫い目にも伸縮性を持たせたほか、バンド部分を幅広にして本体とのつなぎ目をシームレスに。頭皮へのやさしさと心地よいフィット感を追求しました。

――5色展開なんですね。ファッション感覚でつけられそう。

三宅:この他にも、「メディキュア」シリーズには、完全無縫製の低刺激インナー、長さや形状がアレンジできるカッティングチューブ、腹巻と一体になったハイウエストショーツなど、さまざまなアイテムがあるんですよ。

医療現場が求める“肌へのやさしさ”を追求。



――「メディキュア」シリーズを開発することになったきっかけを教えてください。

三宅:5年ほど前に、グンゼの担当者が医療現場の方々とたまたまお会いする機会があったんです。そこで初めて知ったのが、手術の創(きず)が痛んだり、皮膚トラブルを抱えていたりして、肌着選びに苦労している患者さんがたくさんいるという現実でした。

――乳がん患者・経験者からも「肌着選びで困っている」という声をよく聞きます。

三宅:グンゼのQOL研究所も、乳がんの外科手術を受けた患者さん200名にアンケート調査を実施しました。「乳がんになって困っていることは何ですか?」という質問に対して、最も多かったのが「術後の創が痛む」という回答でした。術後数年経っても創が痛むだけでなく、抗がん剤や放射線治療の影響で肌が敏感になる方もいらっしゃるようです。そこで、グンゼがこれまでに培ってきたアパレル事業とメディカル事業のノウハウを融合させ、肌が敏感な方でも安心して身に着けられる製品を届けようと開発に乗り出しました。


――開発はどのように進められたんですか?

三宅:商品コンセプトを決めることから始めました。医療現場で求められる“肌へのやさしさ”とはどんなものなのだろう?と。研究開発にご協力いただける病院や皮膚系の学会へのヒアリングを通して、商品コンセプトの柱となるポイントを導き出しました。
・縫い目やタグが直接肌にあたらない。
・汗をしっかり吸収する。
・やわらかいこと。
・汚れが落ちやすい。
・洗剤が残りにくい。
これら5つがポイントとなっています。

独自技術を駆使して、刺激を最小限に。



――「縫い目やタグが直接肌にあたらないこと」の重要性は、よくわかります。肌にあたると、チクチクしたり、ごろついたりして気になりますよね。

三宅:患者さんのなかには、「タグを切ってしまう」「縫い目が擦れるから肌着を裏返して着ている」という方もいらっしゃいました。そこでメディキュアのインナーは、印刷タグを採用し、安全で耐久性の高い接着技術で生地をつなぎ合わせる「完全無縫製®」という特許技術を用いて、縫い目をゼロにしました。製品によってはどうしても縫製が必要なものもあるのですが、縫い目が肌に触れないように仕立てを工夫したり、縫い目そのものに伸縮性を持たせたりして、肌への刺激を抑えました。締め付けの原因となるゴムも一切使っていません。

――しかも生地がすごくやわらかいですね。ずっと触っていたくなるくらい心地いいです。生地の素材は何だろう……。

三宅「汗をしっかり吸収する」「やわらかい」というポイントを満たす素材といえば、何でしょうか?


――綿100%ですかね? オーガニックコットンといえば、肌にやさしいイメージです。

三宅:そういうイメージを持っている方は多いですね。たしかに綿はふっくらやわらかくて肌にやさしく、吸湿性にも優れています。でも、洗濯の繰り返しによって硬くなり、それが肌への刺激になるというデメリットもあるんです。そこでメディキュアでは、綿のデメリットを補うために、天然由来のレーヨンを使用しています。綿とレーヨンの混合素材にすることで、肌触りがなめらかで、汗やムレをすばやく逃し、洗濯を繰り返しても硬くなりにくい肌着になります。

――吸湿性に優れているから、ホットフラッシュでたくさん汗をかいても安心ですね。

三宅:合成繊維であるポリウレタンも使っています。ポリウレタンを混合すると切りっぱなしでもほつれにくくなり、衿や裾、袖などを折り返しなしのフラット仕様にできるんです。また、気になる部分をハサミでカットすることもできます。

――合成繊維は、肌を刺激しないのですか?

三宅ポリウレタンが肌に直接触れない編み立てにすることで、合成繊維を使いながらも、やわらかくなめらかな肌触りを実現しました。

ナノレベルで繊維を改質。洗剤も汚れも落ちやすい。



――「汚れが落ちやすい」「洗剤が残りにくい」というのも、肌へのやさしさにつながるんですか?

三宅:肌が敏感な方のなかには、洗剤のすすぎ残りを気にされる方もいらっしゃいます。
そこで素材にグンゼの特許技術「エコマジック加工®」を施すことで、汚れ落ちがよく、洗剤や保湿剤、皮脂汚れがしっかりと落ちるようにしました。ナノレベルで繊維を改質しているので、洗濯を100回繰り返しても効果が持続します(※)。
※グンゼ調べ

肌着の質にこだわることで、生活の質も向上。



――徹底的に、肌へのやさしさにこだわっているんですね。開発は苦労が多かったのではないでしょうか?

三宅:そうですね。これまでの肌着づくりとはアプローチが異なるので、試行錯誤の連続でした。医療現場の方々の声を汲み取り、素材開発の担当者やデザイナー、工場と何度もやり取りして、サンプル品を作っては改良、作っては改良……と、地道な作業を繰り返す日々でした。クオリティーとコストの両立も難しかったですが、切実な悩みを抱えている患者さんたちのことを思うと、どちらも譲れませんでした。

――開発のモチベーションになったものは何でしょうか?

三宅:患者さんたちの切実な声ですね。発売後、「着ていて気持ちいい」「こんなのが欲しかった!」と喜んでくださる姿を見て、胸がいっぱいになりました。

――自分の肌に合うインナーを身に着けていると、日々を快適に過ごせますよね。

三宅毎日長時間、肌に直接触れるインナーの質にこだわることで、QOL(quality of life:生活の質)も向上すると私たちは考えています。患者さんたちが少しでも心地よく暮らしていけるように、そして、インナー選びの大切さを多くの方に知っていただけるように、これからも頑張っていきたいと思います。

――これからも素晴らしい商品を開発し続けてください。ありがとうございました。




パートナー特典・サービスの詳細はこちらから

              

つづきを読む