9人目:私の時間を返して!
ゲス上司に慰謝料請求したい!

リンククロスが信頼するファイナンシャルプランナー・黒田尚子さんが、あらゆる女性の悩みを解決していく本連載。酸いも甘いも知り尽くしたFPさんの回答は、あなたの毎日にもきっと役に立つ!? タッグを組むのは「がんのことみんな知ってる?」を描いてくれた鈴木ポガ子さん。彼女が生み出した、黒田さんの助手猫“ゼニちゃん”が、さまざまな悩みを探しに行きます。さてさて今回の相談者は、“ゲス”に振り回されてた乙女。4年間も付き合っていた上司が、実は既婚者で奥さんも妊娠中と発覚! 果たして慰謝料は取れるのか?

【今回のお悩み相談者】

【お悩み内容】

【黒田さんのズバッと回答】

一般的には、独身だと信じて付き合っていた相手が、既婚者だった場合、慰謝料を請求することはできます。

しかーし、そのためには、万里さんが、交際相手を独身だと思っていた、動かぬ「証拠」が必要(たとえば、「奥さんとはもう終わっている、離婚した」といったやりとりをしたときのメールなど)。

それがない場合は、言った言わないの水掛け論に終始しがち。とにかく時間も手間ヒマもかかりますし、弁護士などに相談するならお金だって。状況によっては相手の妻から慰謝料を請求されるリスクだってあります。

そして、たとえ慰謝料の請求が認められたとしても、その額は、交際までの経緯や交際期間、年齢差といった状況によってさまざま。

いいとこ100万円くらいが相場のよう。万里さんが期待しているような額ではないかもしれませんよ。

「自分がこんな辛い思いをしているのに、同じ職場で上司がのほほんと幸せそうにしているのはイヤ!」と、相手に一矢報いたい万里さんのお気持ち、よーく理解できます。

でも慰謝料請求の行動を起こす前に、メリットとデメリットを冷静に考えてみて、そのパワーを別の方向に変えてみるのはいかがでしょうか?

それに「二度あることは三度ある」。たとえ、相手が離婚して万里さんと再婚しても、また別の女性に手を出さないとは限りません。そんな不誠実な相手と別れられてラッキー、と思えるくらいのしたたかさと強さも、時には必要ですよ。

実は、私のお客さまのA美さん(当時30歳)も、万里さんと同じく上司に「妻とは別れた」と言われながら、5年間交際を続けていました。しかし結局「別居はしていたが、子どもがいるから離婚はしていない」と、別れを切り出されたそうです。

A美さんも最初は「慰謝料を請求してやらなければ、気がすまない!」「慰謝料が認められなくても、事実を公表して、彼の家庭をめちゃくちゃにしてやりたい!」と、それはそれは、すごい剣幕でした。

実際に、弁護士さんへ相談に行ったりもしていたのですが、ある日突然、あれこれ言い訳ばかりして、とにかく穏便に済まそうとする相手が、急につまらない男に見えたのだそう。

「こんな男に尽くしていたのかと思うと、情けないやら、ばかばかしいやら……」

A美さんは、これ以上相手と関わって、時間と労力とお金をかけたくないと思い立ち、カレと結婚するために貯めたお金を持って、革職人になるべくイタリアへ留学したのです!

「留学はずっと考えていたし、お金も貯めてたんですが、結婚するなら諦めなくちゃと思ってて……。イタリアでの最初の数か月は、言葉もうまく通じないし、ホームシックにかかるしで、予想以上に大変でした。でも忙しい毎日を送るうちに、カレとのことはほとんど思い出さなくなりました」とA美さん。

そして、目を輝かせてA美さんが話してくれたのは、いかにイタリアの男性が素敵かということ。「とにかく女性に優しいし、かっこいいし(笑)。デートの相手には事欠きませんが、以前の恋の失敗を教訓に、恋人は慎重に選ぶつもり!」だそう。

恋で傷ついた心を癒すのは、やはり新しい恋なのかもしれませんね(笑)。

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プロフィール


黒田尚子

くろだ・なおこ/1969年生まれ千葉県在住。1998年より独立系FPとして活動。現在は、各種セミナーや講演、新聞・書籍・雑誌・Webサイト上での執筆、個人相談を中心に幅広く行う。2009年12月の乳がん告知を受け、2011年3月に乳がん体験者コーディネーター資格を取得。がんをはじめ病気に対する経済的備えの重要性を訴える活動も行っている。『親の介護は9割逃げよ ~「親の老後」の悩みを解決する50代からのお金のはなし~』(小学館文庫プレジデントセレクト)が好評発売中!
http://www.naoko-kuroda.com

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監修・文/黒田尚子 漫画/鈴木ポガ子 編集/井上峻

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