8人目:24歳だけど、老後が心配!
どれくらい貯金って必要なの?

リンククロスが信頼するファイナンシャルプランナー・黒田尚子さんが、どんな女性の悩みでも解決していく本連載。20年以上のキャリアを誇るFPさんの回答は、あなたの毎日にもきっと役に立つ!? タッグを組むのは「がんのことみんな知ってる?」を描いてくれた鈴木ポガ子さん。彼女が生み出した、黒田さんの助手猫“ゼニちゃん”が、さまざまな悩みを探しに行きます。さてさて今回の相談者は、現代の若者に多い“老後不安病”に悩まされている24歳女子。お金の出費を抑えるため、最近は野草狩りに励んでいるそうで……。

【今回のお悩み相談者】

【お悩み内容】

【黒田さんのズバッと回答】

「老後に備えて、どれくらい貯めておくべき?」というのは、あるあるな質問ですが、実は答えはありません。生活スタイルや価値観、寿命は人それぞれ。

とりわけ、これからライフプランが変化する可能性が高い20代の陽子さんが、現時点で老後の生活を見積もるのは難しいでしょう。

そこで、「いくら貯めるべきか」よりも「リタイアまでに自分がどれくらい貯められそうか」を試算し、それをベースに老後の生活を描いてみては?

それから、もちろん将来のためにコツコツ貯蓄を始めるのは大事なことですが、老後が心配だからとお金を貯め込んでばかりなのもオススメしません。

自分への投資はもちろん、若いうちに色々な金融商品にチャレンジし、自分なりの投資センスやノウハウを財産のひとつとして身につけておくことも、大切な老後のためのワンステップですよ。

「老後資金としてリタイアまでに3,000万円必要!」なんて、雑誌の特集を見かけますが、どれくらい貯めるべきかは、陽子さん自身が、老後どのような生活を送りたいか次第。

例えば、都内の介護ケア付き超高級老人ホームに入居するなら、入居一時金と毎月かかる経費などだけで、軽く1億円は必要かも!? 逆に、田舎暮らしで自給自足の生活を送りたいなら、公的年金+多少の蓄えで十分というケースもあります(自治体によっては、地方移住者への補助金がある場合も!)

とはいえ、まだ20代の陽子さんには、自分の老後をイメージしろと言っても、なかなか難しいはず。そこで、リタイアまでに自分が貯蓄できる金額をベースに、老後資金を考える方法があります。

例えば、陽子さんは、現在24歳。60歳まで働くとするとリタイアまで36年間です。

現在の貯蓄額は80万円で、これが1年間に貯蓄できる金額とした場合、80万円×36年間=2.880万円になります。陽子さんの会社は、退職金はナシ。結婚願望もなく、このまま実家で生活するとすれば、人生でそんなに大きな支出もないかもしれませんね。

となると、2,880万円が、陽子さんが準備できる(予定の)老後資金。これで、どんな老後が送れるか考えてみて「足りない!」と思うのであれば、貯蓄額を増やすのも一手です。

私はFPを始めて20年ほどになりますが、以前に比べて陽子さんのように、「老後が心配」という若い人が増えているような気がします。

「公的年金がもらえないかもしれない」「長生きできても、認知症や要介護状態になったらどうしよう」「一生“おひとりさま”で世話をしてくれる家族がいなかったら」などなど。将来に対する漠然とした不安感がそうさせているのでしょう。

ということは、具体的に不安に感じているものの“正体”さえつかめれば、それに対する対処法が見えてくるし、不安な気持ちも軽減されるはず。なかには、過剰なほど心配している人もいますから、くれぐれも「幽霊の正体見たり枯れ尾花」状態にならないようご注意を!

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プロフィール


黒田尚子

くろだ・なおこ/1969年生まれ千葉県在住。1998年より独立系FPとして活動。現在は、各種セミナーや講演、新聞・書籍・雑誌・Webサイト上での執筆、個人相談を中心に幅広く行う。2009年12月の乳がん告知を受け、2011年3月に乳がん体験者コーディネーター資格を取得。がんをはじめ病気に対する経済的備えの重要性を訴える活動も行っている。『親の介護は9割逃げよ ~「親の老後」の悩みを解決する50代からのお金のはなし~』(小学館文庫プレジデントセレクト)が好評発売中!
http://www.naoko-kuroda.com

+ 黒田尚子の記事一覧

監修・文/黒田尚子 漫画/鈴木ポガ子 編集/井上峻

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