優秀な男性ほど危険!?
脳と浮気の不都合な関係

『ホンマでっか!? TV』でも大活躍中の脳科学評論家・澤口俊之先生が、辛口の本音トークで現代人の悩みをズバスバとぶった斬る! 今回のテーマは「不倫」。倫理的にアウトな不貞行為を暴かれる著名人が後を絶たない昨今、パートナーの暴走を食い止めるのは不可能なのか!? 男性の気持ちが浮気や不倫に傾きやすい理由について、脳科学的な理論を交えながら教えてくれました。

「不倫は文化ではない。生物学的な“習性”です」

「世の中には、素敵な奥さんがいるのに不倫に走る男性が多いですが、私に言わせれば大騒ぎすることではありません。仕方がないですよ。男性にとって浮気や不倫は生物学的な“習性”であり、止めるのが難しいからです。

そもそも、人類は数百年にわたり軽度な一夫多妻制を採用することで繁殖してきました。男性が“ハーレム”を作って、効率よく遺伝子を残してきた歴史があるのです。ところが、周知の通り現在はほとんどの国で一夫一妻制が法的に定められていますよね。それは人類の進化や本能に反する仕組みと捉えることもできるので、結婚生活に不満が生まれても不思議ではありません」

「そして、実際に男性には浮気に向いてしまう性質が備わっているんですよね。新しく知り合った女性に興奮しやすいのは、脳内でテストステロンという男性ホルモンが分泌されるから。一方で、同じ相手とずっと一緒にいると、テストステロンが低下して興味を示さなくなる傾向があります。もちろん個体差はありますが、男性が他の女性に目移りしやすいのはテストステロンの仕業なのです。

女性にとっては腹ただしいかもしれませんが、男性からしたら“飽きっぽい”ことはとても合理的なのです。同じ女性にずっと固執していたら、自分の遺伝子を残せる可能性が低くなってしまいますからね。一般的に、女性が生涯で産める子どもの数は多くて10人。一方、男性の場合は桁が違います。数百人の子どもを持つアラブの石油王もいるくらいですから……。

とにかく、進化的な定説では、『なるべくいろんな女性に子どもを産んでほしい』というのが男性の本能。だから、新しい女性が現れるとテストステロンが分泌されて、遺伝子を残すモードに入ってしまうのです」

「裏を返せば、男性は浮気をすることで脳が活性化されてイキイキと元気になると考えることも可能です。アメリカの調査によれば、お金持ちで社会的地位がある男性ほど浮気をする傾向があるとか。

テストステロンには、やる気や挑戦する意欲、記憶力、認知力を向上させる働きがあると言われています。つまり浮気をすることでテストステロンが活性化されると、ビジネスでも成功するかもしれません。旦那の稼ぎが増えるのであれば、『浮気なんてご自由に』と考える女性もいるのでは!?」

「私は決して不倫を推奨しているわけではありませんよ。家族を崩壊させるリスクは犯すべきではありませんし、両親が離婚すると子供の脳の発達に悪影響を及ぼすこともわかっているので。どうしても彼氏や夫の浮気を防ぎたいなら、男性ホルモンが低そうな、いわゆる“男らしくない”人を選ぶのも一つの手段かもしれません。例えば、筋肉が少なく、性欲も低めで、昇進に興味がなさそうな男性ですね。

その人と結婚して幸せになれるかどうかは、また別の話ですが(笑)」

今回のおさらい

「男性が結婚してからも他の女性に執着しがちなのは、一夫多妻制のなごりだと考えられます。脳科学の観点から考えると、魅力的な女性に出会うとテストステロンが分布されて興奮するのは仕方がないことなのです。一方で、完璧な一夫一妻制を構築しているテナガザルは、夫婦が四六時中一緒に行動することで有名。彼らのようにずっと“見張る”のは難しいですが、日頃から夫婦間でコミュニケーションを絶やさないことが浮気防止に効果的なのではないでしょうか」

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プロフィール


澤口俊之

さわぐち・としゆき/人間性脳科学研究所所長。専門は認知脳科学、霊長類学で、前頭連合野を中心に研究。「ホンマでっか!? TV」(フジテレビ)などのバラエティ番組出演や公演など幅広く活躍中。『脳を鍛えれば仕事はうまくいく』(宝島社)、『脳をこう使えば、ボケない、太らない』(小学館)など著書多数。

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写真/リンククロス イラスト/大嶋奈都子 編集・文/浅原聡 監修/澤口俊之

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