第37話 代替には要注意?

よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! と書きながら、今回は楽しい内容ではなく警鐘を鳴らします。がん患者の方が、サプリメントや健康食品に安易に手を出してしまうことがあるのですが、決して広告などを鵜呑みにしないでください。サプリメントや健康食品を使った代替療法の危険や、付き合い方をお伝えします。

サプリメント、健康食品では
がんは良くならない。

2005年に発表された厚生労働省の調査では、がん患者の5割近くが代替療法を利用しています。代替療法とは、がん治療の目的で行われている医療(手術や薬物療法〔抗がん剤治療〕、放射線治療など)を補ったり、その代わりに行う治療法のことです。代替療法を利用している人の9割以上がサプリメント、健康食品を選んでいるという結果が出ています。

利用している人の多くが「がんの進行を遅らせることができる」と思い代替療法に手をつけますが、実際にがんの進行を遅らせる効果が証明されたことはありません。その可能性があるのなら、新薬開発に日夜しのぎを削る製薬会社が見逃すはずはなく、とっくに標準的な医療に取り入れられているはずです。

なかには、藁をもすがる気持ちのがん患者さんに「がんが消えた!」などの誇大広告で法外な値段の商品を売り込む、悪質な商売もあります。

治癒の見込みがあるのに代替療法だけに頼るのは自殺行為であることはもちろんですが、治療と平行して行う場合にも、副作用中の薬に影響を与えたり、副作用が出たりするおそれがあります。かならず主治医に相談してください。

そもそもサプリメントや健康食品に患者さんが頼るのは、医師が、患者さんの気持ちを支えてないことの裏返しなのかもしれません。我々医師がもっと患者さんに寄り添う必要があると言えるでしょう。

——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

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プロフィール


鈴木ポガ子

すずき・ぽがこ/アスキー・メディアワークス第1回デジタルMANGA新人賞デジタルコミックエッセイ部門で部門賞を受賞し、2013年より漫画家・イラストレーターとして活動。50回に及ぶリンククロスでの長期連載「がんのことみんな知ってる?」のほか、ぬか漬けマンガ『ぬかロイド花子』が電子書籍として発売中。最新情報は@pogako

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漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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