第12話 鳥が窓から出る=転移がん?


よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 今回はちょっと不思議なタイトル。鳥?ん? 実は監修の中川先生は、がんの状態を分かりやすく、鳥に例えているんです。鳥が窓から出て行くのと、転移がんがどうつながるのか……。漫画だけじゃなく本文も読んでね!

がんの状態を鳥で例えてみると……。

早期のがんは鳥が鳥かごにとどまっているようなもので、比較的捕まえやすいと言えます。手術や放射線治療など、がん病巣をねらう治療が有効です。

一方、リンパ節まで転移した、ある程度進行したがんは、鳥が鳥かごから出て部屋を飛び回っているような状態です。鳥かごに入っている時よりは大変ですが、頑張ればまだ捕まえることができます。

しかし血流にのって移動し、他の臓器にまで転移したがんは、鳥が窓から外に出て行った状況に似ています。こうなると鳥は捕まえることが難しくなり、全身に薬をめぐらせる抗がん剤の出番です。ですが、抗がん剤には、がんの塊を消す力はなく、完治の可能性が低くなります。

それでも、たまたま鳥が部屋に戻ってくる可能性は、ゼロではありません。これが、末期がんからの「奇跡の生還」です。こういった奇跡は、残念ながら、望んで得られるものではありません。がん治療は、転移する前の最初の治療が重要なのです。
——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

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プロフィール


鈴木ポガ子

すずき・ぽがこ/アスキー・メディアワークス第1回デジタルMANGA新人賞デジタルコミックエッセイ部門で部門賞を受賞し、2013年より漫画家・イラストレーターとして活動。50回に及ぶリンククロスでの長期連載「がんのことみんな知ってる?」のほか、ぬか漬けマンガ『ぬかロイド花子』が電子書籍として発売中。最新情報は@pogako

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漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻

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