がんのことみんな知ってる?

第42話 最期をどこで迎えるか

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 今回は、がんの完治が望めない患者さんが、最期をどこで迎え、どんな選択肢があるかをご紹介します。リンククロス読者の方にとっては自分事化できないかもしれませんが、未来のため、家族のため、知っておいてください。

完治が望めないときの選択肢。

がんの完治が望めない場合、「がんと共存しつつ、できるだけ長く、しかも快適に生きる」という戦略に切り替えます。がん診療連携拠点病院のような病院は、入院待ちをしている患者さんが多く、緊急の治療が終わったあとは、退院しなければなりません。その後は、自宅療養など、いくつか選択肢があります。

アンケートでは5割以上の方が自宅で亡くなることを望まれていますが、実際には、9割近い方が一般病棟で亡くなっています。

自宅療養

大病院を退院したあとも病院は変わらず(転院せず)、可能な限り、通院で治療し、容態が急変した場合に入院します。緩和ケア外来へ通院することもできます。

最寄りの中小規模の病院へ転院

専門的ながん治療ができないところが多いものの、容体の急変への対応が可能で、抗がん剤・緩和ケアが受けられるところもあります(回復期リハビリテーション病院や、療養型病院など、目的に応じて)。

緩和ケア病棟への入院

一般病棟では緩和ケアの理解が薄いスタッフもいますが、緩和ケア病棟は心身の苦痛緩和が専門です。

在宅医療

在宅医療は、通院がむずかしくなったときに、在宅で、医師や看護師、薬剤師などが定期的に訪問して医療を行う訪問診療のことです。住み慣れた家で家族や友人と過ごせるメリットがあります。ただし、家族が介護できる、自宅近くに24時間対応の在来療法支援診療所・訪問介護ステーションなどがある、といった態勢が整っていることが必要です。また末期がんの場合、40歳以上なら、「介護保険制度」が利用できるので、がん相談支援センターなどに相談してください。

容体が急変したときに、病院へ入院し、そこで亡くなる方も少なくありません。自宅で看取るのか、延命措置をするのかなど、本人の希望を家族とよく話し合っておくことが必要です。

——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

鈴木ポガ子

すずき・ぽがこ/アスキー・メディアワークス第1回デジタルMANGA新人賞デジタルコミックエッセイ部門で部門賞を受賞し、2013年より漫画家として活動。リンククロスでの連載のほか、ぬか漬けマンガ『ぬかロイド花子』が電子書籍として発売中。最新情報はこちら@pogako

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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