がんのことみんな知ってる?

第32話 体に負担の少ない治療法。

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 前回フォーカスした放射線治療を、今回はさらに深掘ります。体に負担の少ない治療法と言われる所以とは?

放射線治療は副作用が少ない。

放射線治療の利点として、手術や化学療法に比べて最も副作用が少ない点が挙げられます。体の外から放射線を当てる「外部放射線治療」では、ただ台の上に寝ているだけでよく、治療中も痛くも痒くもありません。1回の治療時間は数分間。体の温度は1000分の1度も上がらないので、なにも感じません。

末期がんで、がんが骨へ転移した場合、痛みを取るために放射線治療が行われることがありますが、末期のがん患者さんにも使えるくらい、体の負担が少ない治療法なのです。

なぜ1000分の1度というわずかなエネルギーでがんが消えるのでしょうか。このわずかなエネルギーでもがんのDNAが切断されるため、がん細胞の分裂と増殖がうまくいかなくなるからです。正常細胞にくらべて細胞分裂が盛んながん細胞では、放射線のダメージをより多く受けます。このことを利用したのが、数回に分けて放射線をかける「分裂照射」です。正常細胞は放射線照射後、やがてダメージから回復できるものが多いのに対して、がん細胞は回復できず、ダメージが蓄積していくのです。

放射線治療は、手術、抗がん剤に比べれば副作用は少ないと言えますが、まったくのゼロではありません。放射線の副作用は2種類あり、1つは治療中、あるいは治療直後に、放射線を照射したところの皮膚が赤くなったり、吐き気、下痢、だるさなどが起きたりする急性の副作用で、一時的なものです。

もう1つは比較的まれですが、治療後半年から数年経って照射したところに慢性の炎症が起こる晩発性の副作用です。治療法の工夫で随分減ってきており、適切に対処すれば大きな心配はいりません。なお、放射線は当たったところにだけ作用するので、腹部の治療で髪が抜けるといったことはありません。

——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

鈴木ポガ子

すずき・ぽがこ/アスキー・メディアワークス第1回デジタルMANGA新人賞デジタルコミックエッセイ部門で部門賞を受賞し、2013年より漫画家として活動。リンククロスでの連載のほか、ぬか漬けマンガ『ぬかロイド花子』が電子書籍として発売中。最新情報はこちら@pogako

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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