がんのことみんな知ってる?

第31話 切らない選択肢。

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 手術に続いて、今回からは放射線治療にフォーカス。その利点、手術との違い、手術と放射線を使った治療などをお伝えします。

放射線治療の利点と可能性。

がんの放射線治療には、さまざまな利点があります。まず、体にメスを入れないので、体の機能や美容を保てることです。たとえば喉頭がんでは、手術でも放射線治療でも治癒率は変わりませんが、放射線治療では声帯を切らないので、声を失わずに済みます。

乳がんでは、かつては乳房とその下の筋肉を根こそぎ切り取る手術が主流でしたが、いまは腫瘍の周辺だけを手術で取り、乳房全体に放射線をかける「乳房温存療法」が可能です。

直陽がんが肛門の近くにできると、手術後に人工肛門になる可能性がありますが、手術後に放射線をかけることによって、その可能性を減らすこともできます。

頸(くび)や喉のがん(喉頭がん)、食道がん、肺がん、子宮頸がん、前立腺がんなどは、放射線を中心とした集学的治療で完治させることができ、入院せず外来通院だけでできる場合も多く、治療効果は手術と同じくらいです。

ただし、がんの種類によって放射線が効きやすいタイプと効きにくいタイプがあります(胃や腸のがんは、放射線単独で完治することはまずありません)。

——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

鈴木ポガ子

すずき・ぽがこ/アスキー・メディアワークス第1回デジタルMANGA新人賞デジタルコミックエッセイ部門で部門賞を受賞し、2013年より漫画家として活動。リンククロスでの連載のほか、ぬか漬けマンガ『ぬかロイド花子』が電子書籍として発売中。最新情報はこちら@pogako

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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