がんのことみんな知ってる?

第30話 体に負担の少ない手術。

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 前回に引き続き、今回もがんの治療法で最もイメージの強い、手術について。メリット・デメリットの話に続いて、今回は体に負担が少ない手術に関してのお話です。

切除部分をできるだけ小さく。

以前は、がんのまわりのリンパ腺を広く廓清(かくせい)しながら(徹底的に取り除きながら)臓器を摘出することが正しいがん手術である、という不文律がありました。

しかし今は、切除部分をできるだけ小さくする努力が行われています。

例えば乳がんであれば、手術の後に放射線治療を行うことで切除部分をできるだけ小さくする「乳房温存療法」が普及しています。従来の手術と同じ治癒率ながら、乳房の見た目を保てるのが利点です。

また、胃がんや肺がんなどでは、早期の病巣が小さい場合は、お腹や胸を切り開かない「内視鏡手術」も普及してきました。

例えば内視鏡手術の一種、腹腔鏡(ふくくうきょう)手術では、腹部に小さな穴を数箇所開け「腹腔鏡」と呼ばれるカメラを挿入し、執刀医はモニターを見ながら、穴に挿入した特殊な手術器具を使って手術をします。傷口は数センチ程度なので、体の負担も少なく、入院も数日で済みます。

このような、体への普段が少ない医療を「低侵襲(ていしんしゅう)医療」と言います。

——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

鈴木ポガ子

すずき・ぽがこ/アスキー・メディアワークス第1回デジタルMANGA新人賞デジタルコミックエッセイ部門で部門賞を受賞し、2013年より漫画家として活動。リンククロスでの連載のほか、ぬか漬けマンガ『ぬかロイド花子』が電子書籍として発売中。最新情報はこちら@pogako

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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