がんのことみんな知ってる?

第25話 余命は参考として聞く。

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 今回は、余命について。余命を宣告される=宣告された歳月しか生きられない、と思いがちですが、実は余命は個人のものではなく、あくまでも症例の中での中央の値でしかないそう。その仕組み、お教えします!

余命は、
個人の値ではなく中央の値。

「余命」という言葉を、個々人の生きられる残り時間を示すものと誤解している方がいらっしゃいます。実際には、例えば101人の同じ状態の患者さんがいたら、51番目に永く生きた人の生存期間を一般に「余命」としています。これを「中央値」といいます。

ですから、余命より短い期間で亡くなる人も、余命より長生きする人もいるのです。

いずれにしても、個人の余命そのものを正確に言い当てることはできません。それに余命を告げられることによる精神的ダメージもはかりしれません。

私自身は、安易に余命を告知することには反対ですし、できるだけ配慮し患者さんへ伝えるようにしています。

ただし、残された時間がどの程度あるのかを知ることが患者さんや家族にとってプラスになるのであれば、医師に余命を「参考として聞く」ことは間違いではないと思います。

——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

鈴木ポガ子

すずき・ぽがこ/アスキー・メディアワークス第1回デジタルMANGA新人賞デジタルコミックエッセイ部門で部門賞を受賞し、2013年より漫画家として活動。リンククロスでの連載のほか、ぬか漬けマンガ『ぬかロイド花子』が電子書籍として発売中。最新情報はこちら@pogako

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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