がんのことみんな知ってる?

第22話 子どもを支える社会づくり。

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 子どものがん=小児がんについてのお話、最終話です。治癒率が劇的に向上している小児がんですが、大人以上に後遺症との戦いが待っています。そんな子どもたちを支えるために、社会全体のサポートが必要なんです。

小児がんと後遺症問題。
そして社会のサポート。

治癒率は向上している小児がんですが、治療の後遺症は、成人のがんよりずっと深刻です。成長期に治療を受けることで、数ヶ月〜数年後に成長ホルモンや性ホルモンが低下して、低身長や不妊、骨粗しょう症など、さまざまな後遺症が生じます(これを晩期障害といいます)。現在では、なるべく晩期障害が起きないよう治療を工夫していますが、国の調査では、小児がん治療後の女性の約50%、男性の約64%の方が後遺症に苦しんでいます。

なお白血病の放射線治療では、全身に合計12シーベルト(1万2千ミリシーベルト)もの放射線を照射することがあります。骨髄移植の準備のためです。

これまでのデータでは、全身照射を受けた白血病患者さんの5〜10%に、治療後の「二次がん」(もとのがんの治療後に、その治療が原因となって発症する別のがん)が見つかっています。まだ骨髄移植がはじまって20〜30年ですので、これからもっと増える可能性もあります。小児がんの治療で、やむを得ず、別のがんができるリスクを高めてしまうわけです。がんのリスクを抱えて生きる人々をサポートする社会づくりが必要といえます。

2012年に見直された国の「がん対策推進基本計画」にも新たに小児がん対策がもりこまれ、5年以内に小児がん拠点病院を整備することなどが掲げられました。

小児専門病院は全国的に数が少ないので、遠方の病院に入院しなければならないことが多くなります。長期入院する子どもが家族に会えるよう、一部の生命保険会社や企業が、病院のそばに安価な宿泊施設(ペアレンツハウス)を建てるサポートを行っています。社会貢献としてとても意義があるものです。少子化のなかで、子どもの命を大切にしようという姿勢が、より求められているといえるでしょう。

——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

鈴木ポガ子

すずき・ぽがこ/アスキー・メディアワークス第1回デジタルMANGA新人賞デジタルコミックエッセイ部門で部門賞を受賞し、2013年より漫画家として活動。リンククロスでの連載のほか、ぬか漬けマンガ『ぬかロイド花子』が電子書籍として発売中。最新情報はこちら@pogako

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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