リンククロスの社会科見学

まるで工場?のような病院施設。
「i-ROCK」に潜入取材しました。

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ファイナンシャルプランナーの黒田さんに、先進医療の概要について解説してもらいましたが、治療方法は100種類以上あるし、まだまだ知らなきゃならないことがたくさん……。そこで、さらに理解を深めるため、先進医療の現場に潜入取材をすることにしてみました。今回訪ねたのは、先進医療のひとつ・重粒子線治療が受けられる「i-ROCK」。横浜・二俣川の神奈川県立がんセンターに隣接して建てられている施設です。名前から、なんだか病院ぽくない!と思ったら、中はもっとすごかった! 大型の機械が立ち並ぶマル秘エリアに、特別に入らせてもらいました〜。

ガ◯ダムとか出てきそう?
まるで工場みたいな大型装置。

普段は立ち入り禁止・厳重注意のエリア。中はまるで異空間。事前情報なしで来たら、きっと病院とは思えないほど、重厚感のある機械たち。なんと、約900坪の「i-ROCK」の建物のうち、約半分をこの「シンクロトロン」と呼ばれる装置が占めているんです。シンクロトロンは、重粒子線を作る直径20mの円形加速器。ここで炭素イオンを光の速さの約70%まで加速し、そのビームを各治療室へ送り、体内のがん病巣に照射するそうです(機械が大型すぎるので、模型の写真から、装置と治療室の関係性を確認してください)。

すごい量の配線は、ひとつでも狂えばうまく稼働しないという代物です(取材時も慎重に歩きました!)。これだけ大掛かりな装置から作り出される重粒子線、やはりそれだけの効果が期待できるんでしょうか? そんな疑問を、病院長にぶつけてみました!

病院長・大川先生が答えます。
重粒子線治療のQ&A!

——シンクロトロン、すごく大掛かりな装置でビックリしました。まさに先進医療、といった印象でした。でも、あれだけの装置から作られる重粒子線、どういった効果があるんですか?

大川:重粒子線治療は、通常の放射線治療と違い、がん病巣に対して集中して照射することで、周辺の正常な細胞を傷つけにくいため、副作用の少ない治療を行うことができます。また、あれだけの機械でビームを作るため、エックス線や陽子線に比べパワーがあり、殺傷能力が高いのも特徴。放射線治療が効きにくかった肉腫への効果も期待できるんです!

——周辺の正常な細胞を傷つけないということは、手術のような長期の入院がないということですか?

大川:入院どころか、ほとんどすべての方が外来で治療を受けられます。周辺の正常な細胞を傷つけにくいので、治療による影響が少なく社会復帰がしやすい。ご自身の“生活の質”を保ちやすいと言えますね。また、1回の照射線量を多くしやすいので、治療回数を減らすことができ、治療期間が短くなります。それにより、患者さんの心身への負担も軽くすることができるんです。

——それは素晴らしいですね。でも、すべてのがん患者の方が対象ではないですよね?

大川:そうです。素晴らしい治療ではありますが、すべてのがん患者さんが対象ではありません。進行状態や部位によって、重粒子線治療が可能か判断させていただきます。ですが、当病院はがんセンターと一体になった世界初の病院のため、重粒子線が受けられない患者さんに対しても、他のさまざまな治療を提案できるのでご安心ください。

——それなら安心して相談できますね。でも、重粒子線って先進医療ですよね。やっぱり、お値段、高いですよね……?

大川:残念ながら、公的医療保険の対象ではない先進医療のため、治療費はかかります。当病院でも約350万円になります。県の補助や無利子のローンなども行っているのですが、やはり先進医療が対象となった保険に入ることをおすすめしたいですね。当病院でも、今まで治療を行った患者さんは、皆さん特約などに入っている方がほとんどです。保険に入るだけでこの恩恵を受けられるのなら、ぜひ入ってほしいと思いますね。

——ということは、大川病院長も保険に入っているんですか?

大川:私はもちろん、うちの副院長も「がんになったら重粒子線治療がいい」と言って備えていますよ。がんは2人に1人がなる病気です。だからこそ選択肢がひとつでも多ければ、それだけ恩恵も受けられます。元気なうちから未来に備えることを、みなさんにも考えてもらえるきっかけになれば幸いです。

お話をうかがった方

大川伸一

おおかわ・しんいち/神奈川県立がんセンター病院長。日本内科学会認定内科医・指導医。日本消化器病学会消化器病専門医・指導医。日本肝臓学会肝臓専門医。横浜市立大学医学部卒業後、消化器内科医として、主に肝胆膵治療の専門医として邁進。神奈川県立がんセンターでは、がんに対する治療を続ける医師としての立場と、神奈川県内のがん診療向上のための各種取組の指揮を執る病院長としての立場を兼ねている。

神奈川県がんセンターは、県のがん医療の中枢機関であり、都道府県がん診療連携拠点病院です。i-ROCK(ion-beam Radiation Oncology Center in Kanagawa)は、そのがんセンター病院と一体となった重粒子線治療施設です。日本で5か所目となる重粒子線治療施設で、がん専門病院との併設は世界初となります。

神奈川県立がんセンター 重粒子線治療施設 i-ROCK
横浜市旭区中尾2-3-2
TEL:045-520-2222
http://kcch.kanagawa-pho.jp/i-rock/

写真/黒坂明美 編集・文/井上峻

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