がんのことみんな知ってる?

第19話 5年後が大切。

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 今回はがんの治癒の目安と言われている5年生存率について。どのがんが悪質で、再発しやすいかも、併せて紹介していきます。

5年生存率と再発について。

手術や放射線治療によって、がんの病巣を体から取り除いた場合でも、小さながん細胞を取り逃がしているかもしれませんし、治療する前にすでに血流にのってがん病巣を離れ、体のどこかに潜んでいるかもしれません。そもそも、がん細胞は体のなかで毎日数千個が生まれているので、「完治」が定義しにくいのです。

普通は、治療後5年間再発しなければ、大丈夫だろうと考えて、「5年生存率」(がん治療から5年経った時点で患者さんが生きている確率)を治癒率として使っています。100人の患者さんを治療して、5年後に87人の方が生きておられたら、5年生存率=87%です。

5年生存率でいえば、1:甲状腺がん、2:前立腺がん、3:大腸がん、4:乳がん、5:肺がん、6:肝臓がん、7:膵臓がんの順で、数字が大きいほど悪質です。

理由はよくわかりませんが、経験的には、肺がんなどの5年生存率があまり高くないがんでは、5年以後の再発はめったにありません。他方、乳がん・前立腺がん・大腸がんといった比較的治りやすい(5年生存率がよい)がんでは、5年、10年してからも再発の可能性が残ります。
——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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