がんのことみんな知ってる?

第17話 がんはタチが悪くなる。

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 今回はがん細胞が進化し強くなっていく、その仕組みや過程についてのお話です。どんどんタチが悪くなるって……がんってやっぱり厄介な病気ですよね。

がんは進化し強くなる。

がんの治療がむずかしいのは、すこし変異しているとはいえ、がんが私たちとほぼ同じDNAを共有しているからです。免疫にとっては異物と思いにくく、手強い相手です。しかも、がんは身体のなかで「進化」するのです。

がん細胞はもともとみな同じDNAですが、分裂して増えるうちに細胞のコピーミスを起こし、次第に多様なDNAを持つようになります。このうち、「弱いがん細胞」は、免疫による攻撃や、がん治療に負けて、死んでいきます。しかし、なかには、治療に屈することなく生き残る「強いがん細胞」もいます。

例えば「A」という抗がん剤を使った場合、一時的にがんが小さくなったり、腫瘍マーカーの値が下がったりします。しかし「A」に負けない、少数のがんは生き残り、増殖するので、次第に抗がん剤「A」は効かなくなっていきます(「耐性を獲得する」と言います)。次に抗がん剤「B」を使った場合にも、同じことが起きます。

このように抗がん剤で治療すればするほど、がん細胞は淘汰をかいくぐり、生き残ったがん細胞は鍛えられて強くなっていきます。がん細胞は、環境の激変のなかで生き延びてきた、私たち生物の「しぶとさ」を受け継いでいるのです。

ですから、がん治療は、最初が肝心なのです。まだ「がん」が鍛えられていない最初の段階で、完全に退治するのが一番というわけです。これは「抗がん剤」に限ったことではありません。放射線治療でも手術でも同じことです。
——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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