がんのことみんな知ってる?

第16話 転移しやすい場所がある。

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 前回に引き続き、転移のお話です。がんには転移しやすい場所があるって知っていましたか? 骨に転移していく仕組みなども解説します!

がんは転移して増殖する。

「転移」はまるで、人口が増えて母国が食糧難になると、新天地を求めて移住するようなものです。たいていのがんは移動中に死んでしまうと考えられていますが、住み心地のいい場所に落ち着くと、がんはそこに新たな植民地を作ります。血流は全身をめぐっていますから、1か所だけに転移することはまれです。

同じ「がん」といっても、性質は千差万別と第11話でお話しましたが、がんによって、転移しやすい場所も異なります。たとえば乳がんは、比較的小さい段階から骨や肺に小さな転移を起こしやすいと考えられています。また大腸がんや胃がんは、消化管から栄養を運ぶ「門脈」という血管を介して肝臓に転移しやすいのです。

なお、乳がんの細胞が、肺に辿り着いて大きくなった場合でも、その腫瘍はあくまで、乳がんです。「転移性肺腫瘍」とも言えますが、乳がんの性質を持ったままですから、ホルモン治療など、乳がん細胞に効果のある治療が行われます。つまり、がんの本籍地は変わらないというわけです。

さて骨に辿り着いたがんは、新たな試練に直面します。骨は、堅くて住みにくい場所なのです。すると、がん細胞は、骨を壊す役割をする細胞に「骨を壊せ」というシグナルを送ります。がん細胞からの指令によって、壊れてやわらかくなった骨は、がんにとってフカフカのベッドです。こうして、がんは、骨を安住の地に変え、さらに増殖していくのです。
——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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