がんのことみんな知ってる?

第15話 がんは新天地を求める。

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 今回は、がんがどういった経緯で転移していくのかを、詳しく説明。身体の中で起きている、がんの動きを追ってみましょう。

がんは自分専用の
新しい血管を作らせる。

胃がん、大腸がんなど、ほとんどのがんでは、外界と人体がふれあう境界面である「粘膜」にがんが発生します。がんが粘膜のあたりにとどまっていれば「早期がん」です。しかし、がんは次第に周りの組織を壊しながら陣地を広げていきます。これを専門用語で「浸潤(しんじゅん)」と言います。

乳がんを例にすると、お乳を作る「小葉」という部分や、小葉と乳首をつなぐ「乳管」にがんができやすいのですが、「小葉」や「乳管」を包む「膜」を破って、外の組織にまで侵入していると「浸潤がん」と呼ばれます。

小さいうちは、がんは周りの血管から栄養や酸素をもらって増殖しますが、徐々にがんが大きくなってくると、がんのかたまりの内部は“栄養不足”になっていきます。

この飢饉を乗り切るため、がん細胞は体に向かって「新しい血管を作れ」というシグナル(血管新生因子)を送ります。すると、近くの血管から新しく支流が伸び、がん専用の血管が作られます。もともと人には、ケガなどで損傷したときのために、血管を新しく作る機能が備わっていて、がんはそれをうまく利用しているのです。

しかし、外から血管を引き込んでも、大きくなったがんのかたまりの内側では、低栄養状態が解消されません。すると、がんは「新天地」を求めます。がん細胞はかたまりから離れ、血管まで移動し、血流にのって新たな繁殖地へと旅立ちます。これが「転移」です。
——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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