がんのことみんな知ってる?

第9話 コーヒー・お茶でがん予防!?

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 今回は読んでいる人みんなにすぐはじめて欲しい、コーヒーとお茶のお話。どちらも素晴らしい研究報告がされているんです! 読後は飲みたくてうずうずしますよー。

予防効果はほぼ確実!
コーヒーとお茶でがん対策。

がん予防するという触れ込みの健康食品やサプリメントが花盛りですが、これらは科学的な裏付けがなく、かえって危険であることが少なくありません。それより、野菜不足や運動不足解消の方が、よほど効果があります。さらに、もっと身近なものが「がん予防」になることが分かってきました。

全国の日本人を対象にした大規模な調査の結果、緑茶は、とくに女性で胃がんのリスクを下げるというデータが出ています。緑茶を1日5杯以上飲む女性では、ほとんど飲まない女性に比べ、胃がんのリスクが約3割低いことが示されました。残念ながら男性では、タバコなどの悪い生活習慣が効果を打ち消してしまったためか、効果は見られませんでした。

一方、コーヒーは良くないと言われてきましたが、意外や意外、最近の研究では、膵臓がん、肝臓がん、大腸がんなどを予防する効果があると考えられています。例えば男性の場合、コーヒーを1日3杯以上飲む人は、膵臓がんにかかるリスクが4割も下がるというデータもあります。

肝臓がんでは、もっと顕著な効果が報告されており、コーヒーをほぼ毎日飲む人では、男女とも肝がんのリスクが約半分に減少しています。とくに、1日の摂取量が増えるほど、発生率が低下し、1日5杯以上飲む人では、肝がんの発生率は約4分の1にまで低下していました。

ただし、お茶やコーヒーを含め熱い飲食物はのどや食道の粘膜を痛め、がんの危険を高めるので、少し冷ましてから飲むのが最適です。

——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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