がんのことみんな知ってる?

第8話 がん=長期入院じゃない。

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 最新話は入院について。がんといえば“過酷な闘病”というイメージがありますが、必ずしも長期入院が必要ではないそう。がん治療はいま、入院より外来が主流みたい。

がんでも仕事は両立できる。

「がん=長期入院・過酷な闘病」というイメージは時代遅れになりつつあります。もちろん手術のときは入院が必要ですが、入院日数はどんどん短くなっています。厚生労働省の調査によると、がん患者さん全体平均入院日数は、2002年には約29日でしたが、2011年には19.5日と約3分の2に減っています。

胃がんや大腸がんでは、早期に発見することができれば、内視鏡手術による日帰り手術も可能です。さらに放射線治療や科学療法(抗がん剤)は、「外来」「通院」で行う割合も増えています。

つまり「がんになったら仕事を続けるなんてとんでもない」「がんになったら長期入院が必要」と考える必要はなくなっています。がんの治療が一段落すれば、経過をみながら徐々に仕事に復帰することも可能なのです。医療の進歩によって、仕事とがん治療を両立する道が開かれつつあります。

主治医としっかり確認したうえで、できることとできないことを企業と当事者が丁寧に話し合いながら、傷病休暇や時短、業務軽減など、小さな工夫を重ねることで、仕事を続けていくことができるようになります。必要があれば、社会保険労務士や、全国のがん診療連携拠点病院に設置されている相談センターなど、専門家に相談しましょう。
——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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