がんのことみんな知ってる?

第6話 日本人はお酒にも注意して。

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! タバコに引き続き、今回も大人の嗜好品とがんについてのお話。実はアルコールが身体に良くないのは東洋人特有の悩みなんだとか。どれくらいの飲酒量なら許容範囲か、などを解説していきます。

顔が赤くなる人は要注意。

お酒のアルコールは、肝臓で「アセトアルデヒド」に分解されます。このアセトアルデヒドは、DNAを傷つける発がん性物質です。アセトアルデヒドは、さらに酵素(アセトアルデヒド脱水素酵素)によって分解され、無害な酢酸(さくさん)になります。

ところが問題は、東洋人の4割はこの酵素を作る遺伝子に欠陥があり、アセトアルデヒドを十分に分解できないのです。この変異型は白人や黒人には見られず、東洋人だけの特徴です。お酒を飲むと顔が赤くなるのはアセトアルデヒドのせいですから、このタイプの人は要注意。また二日酔いもアセトアルデヒドを分解しきれてない証拠です。

白人にはお酒で顔が赤くなる人はまずいませんから、西洋ではお酒による発がんはあまり問題になりません。しかし東洋人は別です。日本人にとってお酒は、タバコ、ウイルスに次ぐ、3番目のリスク要因なのです。男性の場合、1日に2~3合飲む人で1.4倍、3合以上飲む人では1.6倍高くなります。さらに喫煙が重なると危険性は急激に高まります。のどのがんや肝臓がんだけでなく、すべてのがんで、死亡率が高まるのです。

毎日飲むなら1合まで(ビールなら大瓶1本、ワインならボトル3分の1)。それ以上飲むなら休肝日が必要です。なお、女性は一般的に男性に比べて身体が小さく、また女性ホルモンの影響もあり、アルコールの影響を受けやすいためより注意が必要です。
——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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