がんのことみんな知ってる?

第3話 冷蔵庫と胃がんの関係性。

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よく耳にする「がん」という病気のこと、あなたはどれくらい知っていますか? 備えあれば憂いなし、まずはがんについて知るところから始めましょう。健康のことが気になるりんちゃん家族と共に、楽しく解説します! 今回はおばあちゃんが初登場。冷蔵庫がなかった頃の思い出を語ってくれます。実は冷蔵庫が普及したあとの世代とその前の世代では、胃がんになる確率が全然違うんです!

冷蔵庫のおかげで胃がんが減っている。

国立がん研究センターの調査によると、日本人は米国人に比べ「ウイルス・細菌の感染」による発がん要因が高いです。日本人男性はたばこに次ぐ第2位、女性は第1位です。高リスク順に数値化して並べると、男性では「喫煙」が約30%、「感染」が約23%。女性では「感染」が約17.5%、「喫煙」が約5%です。それに対してアメリカでは「感染」が原因のがんは約5%しかありません。なぜ日本では約20%という高い数字になっているのでしょうか。感染によるがんは、衛生環境や気候など衛生環境によるからです。

感染性のがんは、環境衛生の悪い国に多い「途上国型」のがんと言います。例えば、胃がんを引き起こすピロリ菌は、免疫力の十分ではない乳幼児期に、主に飲食物を介して感染し、そのまま胃に住み着きます。ですから、冷蔵庫が普及して新鮮で清潔な食物を口にするようになると、感染する機会が減ります。また冷蔵庫には食べ物を塩漬けする必要がなくなるという利点もあります(塩分のとりすぎは胃の粘膜を傷つけ、がんの発生を促進します)。現在、日本人のピロリ菌感染率は、10〜20歳では20%程度ですが、50歳以上では70〜80%にのぼります。この世代は衛生環境が悪い時代に乳幼児期を過ごしたためです。

アメリカでも1950年頃は胃がんが死亡率のトップでしたが、今では白血病より少ない珍しいがんになっています。日本で胃がんが減少に転じたのは1990年代以降。日本はアメリカに30〜40年遅れているわけです。ですが、胃がんはピロリ菌対策+がん検診で、ほぼ撲滅できる病気になりました。10年間で菌保有者の3%が胃がんを発症したという調査がありますが、抗菌薬を服用することで除菌できます。3種類の薬を1週間服用することで除菌できますので、検診を怠らず、早めの対策をするように心掛けてください。
——参考文献『がんのひみつ 最新版』中川恵一著(朝日出版社)

プロフィール

中川恵一

なかがわ・けいいち/1960(昭和35)年東京生まれ。東京大学医学部附属病院放射線科准教授。東京大学医学部医学科卒業後、スイス、ポール・シェラー・インスティチュートに客員研究員として留学とした経験をもつ。著書に『がんのひみつ』『がんの練習帳』など、がんにまつわるもの多数。

漫画/鈴木ポガ子 編集・文/井上峻 監修/中川恵一

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