栗原吾郎の和体験

自由な心とセンスで決まる。
麗しの華道入門。

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心のエクササイズとも呼ばれるマインドフルネスは、目の前の体験に意識を集中させた状態を表します。なんだか、日本古来よりある精神統一と、似ていると思いませんか? 和の伝統的な文化に触れることで、心が鍛えられ、もしかしたらマインドフルネスが理解できるかもしれない……。ホスト役は今後の活躍が期待される、若手俳優の栗原吾郎くん。今回は華道を体験してきました。生け方一つでまるっきり表情を変える花々を、栗原くんはどのようにアレンジするのか。センスに注目です!

キレイな花々をより美しく見せるのが、華道のモットー。今回は、25年以上の指導歴を持つ粟原弘子先生に話を伺いました。

「季節だけでなく、部屋に置くことで生命力も感じさせてくれる花々。ご自宅に飾られることを想像してみてください。ごちゃごちゃと散らかっているところに置いても、美しくは見えないですよね。余計なものがない場所でこそ、花の魅力は際立ちます。そしてそれを感じることができる、心のゆとりも必要なんです」

「難しいと思われがちな華道ですが、そんなことはありません。自分の感性で自由にデザインすればいいんです。花は生き物なので、一つ一つ表情が異なります。だから二度と同じものはできない。そして、人によって仕上がりは異なります」

「ときには決まりごともありますが、自分の心地良いバランスで生けることが大切です。まずは始めてみること。徐々に好みなどもわかるようになるでしょう。いずれは人に感動を与えられるものがつくれるようになるのを目指しましょう」

プロフィール

栗原吾郎

くりはら・ごろう/1996年1月12日生まれ。179cm。俳優としてテレビや映画・CMなどで活躍。ロックバンド・カスタマイZのヴォーカル・ギターとしても活動していた。日本・ミャンマー国際共同制作ドラマ 「My Dream My Life(仮)」に出演決定!

華道の先生

粟原弘子

あわはら・ひろこ/新宿区若松河田・早稲田・曙橋で教室を開いて、25年以上経つ先生。中学時代から華道と茶道、そして着付けを嗜んでいるそう。おしとやかな見た目からは想像できないほどパワフルな先生で、平日はデザイナーとしてアパレルブランドで働き夜はお稽古。時間を見つけて、ジムに通うことも欠かさないそう!
http://www.awahara.com

まずは先生と挨拶をするところからスタート。「挨拶の際には座布団から降りましょう!」という教えに従い座布団から降りて、ゆっくりとお辞儀を。

茶室にもなっている部屋は整然としており、余計なものは一切なし! 先生のお話通り、ごちゃごちゃしている部屋では花が美しく見えないというのを体現しています。

挨拶が終わったら、続いて花材の確認。

「今日の花材は6種類。雲竜柳、ストック、千両、ウメモドキ、菊、ボケです。花材はいくつかありますが、生けるときには先に枝ものを入れましょう。そこからバランスを見ながら、他のものを生けてください。6種類すべて使う必要はありません。どうすると美しく見えるかを考えながら、生け方や種類を考えてくださいね」

ということで、まず栗原くんが選んだのはボケ。
「生けるときには左右どちらかに寄せるとバランスが取りやすいです。枝ものは剣山の後ろに生けたほうが、最初は上手に仕上がると思います。また、ボケのように枝ものは剣山に挿しにくいため、切り込みを入れてもOKです」

最初の一つを生けたら、続いて別の花材を選びます。次に栗原くんが選んだのは、菊。

「ボケの流れを邪魔しないように、菊をどのくらいの長さに切ってどう入れるのかを考えましょう。前後のボリューム感を考えると、立体的に仕上げたほうが美しく見えます。もう一つ生けるときに気をつけてほしいのが、植物には裏と表があるというところ。正面に表側を持ってくるように生けることを忘れないでくださいね」

ボケ、菊、ストック、そして雲竜柳まで生け終わったところで、一旦バランスの調整に。

「枝と花のバランスを見ながら、どうするとより立体的で美しく見えるかを考えましょう。花と近いところには何を挿したほうがいいか、枝と近いところには何を挿すべきか。ご自身の感覚でかまわないし、挿したり抜いたりしても大丈夫なのでどうすればいいか、色々と試してください。でも、もう少し前後にボリュームがでると、美しく仕上がるはずです」

いよいよ、仕上げに入ります。

「ずっと同じ角度から見続けているとわからなくなってしまうので、相対的に見るようにするといいですよ。また、疲れてきてしまうので、途中で目を休めましょう」

「完成までにかかる時間は、人によって異なります。15分で生ける人もいれば、1時間以上かかる人も。こうして少しでも花に触れることができると、街を歩いているときに花を見るようになり、花屋にも目が行くようになると思うんです。花の名前を覚えると、もっと楽しくなりますよ」

という話をしながら、体験は終了。先生が「初めてとは思えないくらいの出来栄え!」というほど、とても美しい仕上がりになりました!

「あまり馴染みのない体験でしたが、とても楽しかったです。花を選んで生けていく感覚が、洋服のコーディネイトを考えるのにとても似ていました。ここにボリュームがあるから、こっちでバランスをとろうとか、色合いとか」

「僕自身は奇をてらったものを作りたかったのに、褒められるような作品が完成したのもうれしかったし面白かったです(笑)。意外とダイナミックにやったほうが、まとまりがいいのかなと思いました。華道って女性がするものと思っていたのですが、もともとは男性がしていたと先生が言っていたのにも驚きました。もっと堅いイメージだったけど、伸び伸びとできてよかったです」

「それと、挿したり抜いたりするのが自由にできるっていうのも、プレッシャーが少なくゆったりとできた理由かな、と思いました。やり直しがきくので、恐れずにできます。どんどん形になっていくと、どんどん楽しくなっていく。全体像が見えてくるとより面白くなっていきます。例えるなら、パズルみたいな感覚かな(笑)」

次回はどんな和体験になるのか。
お楽しみに!

写真/黒坂明美 スタイリング/山本ひとみ ヘアメイク/佐々木シエラ 文/戸塚真琴 編集/井上峻 衣装協力/京都レンタル着物first (o-first.com)

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