栗原吾郎の和体験

筆を持って自分と向き合う。
“和”の心とマインドフルネス。

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心のエクササイズとも呼ばれるマインドフルネスは、目の前の体験に意識を集中させた状態を表します。なんだか、日本古来からある精神統一と、似ていると思いませんか? 和の伝統的な文化に触れることで、心が鍛えられ、もしかしたらマインドフルネスが理解できるかもしれない……ということで新連載スタートです。ホスト役はイケメンとスポーツデートしよっ!企画で、見事グランプリに輝いた栗原吾郎くん。初回は書道を体験してきました。数年ぶりに筆をとり、気持ちを落ち着かせて書いた“書”の出来栄えとは?

今回、栗原くんに書道を教えてくれた斉藤翠房先生が語ってくれました。

「日本文化で大切なのは、“心”です。普段の生活はバタバタしていて、自分自身と向き合う時間はなかなか作れないと思います。けれども、筆を持って20〜30分でも字を書くということは、自分自身を見つめ直すのに最適な時間なんです。その時間を持つだけで、自らの力で心を落ち着かせることができます。つまり書くということを通して、心を鍛えることができるんです。また、書くだけではなく、見ることも大切。一歩外に出れば、街中はたくさんの書で溢れています。それらを見て感じることも、書道ではとても重要なこと。美しい書や力強い書を感じることが、自分の感性を磨くことにつながるんです。たくさん見て、たくさん学んで、たくさん書く。そうやって、心を豊かにしていくんです。書道や茶道など、“道”がつくものにはゴールがありません。日々勉強しながら積み重ねていくことで、一歩ずつその道に近づいている証になります」

プロフィール

栗原吾郎

くりはら・ごろう/1996年1月12日生まれ。179cm。俳優としてテレビや映画・CMなどで活躍。ロックバンド・カスタマイZのヴォーカル・ギターとしても活動していた。C CHANNEL PREMIUM ドラマ「ほんとはキミに好きって言いたい!」配信中。7月15日公開の映画『人狼ゲーム マッドランド』に、宇佐美慧役で出演。

http://jinro-game.net

書道の先生

斉藤翠房

さいとう・すいほう/「HiSUi TOKYO」の書道講師。的確なアドバイスで、初心者の方でも美しい書をかけるように導いてくれるプロフェッショナル。

「HiSUi TOKYO」
東京都中央区銀座4-3-13 コイズミビル5F

http://hisui-tokyo.com

書道の基本になるのは姿勢。正しい座り方をすることで、気持ちが入りやすくなります。

「座る位置は、自分のにぎりこぶしが机との間に入るくらいのところ。文鎮の真ん中が、自分のおへそのところにくる位置に座りましょう。背筋をすっと伸ばすと自然と気持ちが落ち着いて、書く準備が整うはずです」という斉藤先生の指示に従い、栗原くんが手順を踏んでいきます。背筋を伸ばすと、自然と凛々しい表情に! お腹の下に力を入れることも重要で、自ずと体幹も鍛えられるそう。墨を擦って、いよいよ筆を下ろします。

「横、縦、左払い、右払い、点、跳ね、転折(てんせつ)の7つをおぼえるのが、最初のステップになります。ちなみにこの7つは、楷書(かいしょ)を書くうえでの基本になる線です。その次に、行書(ぎょうしょ)、草書(そうしょ)というように、書き方を増やしていきます。文字を書くだけでなく、余白の作り方なども同時に覚えていくと徐々に楽しみが増えていくと思います」

先生にポイントを聞きながら、書き進めていく栗原くん。学生時代に少し習っていたというだけあって、練習段階でも筋の良さがうかがえます。先生の採点にも熱が入ります!

7つの基本線を書き終えたら、最後は自分が選んだ一文字を色紙に書いていきます。「さすがに少し緊張しますね」との言葉通り、栗原くんの表情も真剣そのもの。

今回選んだ文字は、この連載のキーワードでもある“和”。簡単なように見えますが、意外とバランスが難しいんです。苦戦しながらも先生に注意点を聞きながら、何度も練習を重ねます。慣れてきたところで、いよいよ本番。用意された色紙に手本なしの一発勝負。一線一線、慎重に……。最後に完成した証として、落款印(らっかんいん)を押します。この位置も作品として重要な要素を占めるため、悩みに悩んで、かなり大胆な場所に!

「書道は小学生の頃に習っていたことと、高校時代は選択科目でとっていたので一応経験はありました。ただ正直、ここまできちんと書ける自信はありませんでしたね(笑)。けれど書き始めたら、徐々に当時のことを思い出し、筆ものってきました。先生がとてもわかりやすくご指導してくださったので、人生で一番上手に書けたと思います!」

「先生のお話にもあったように、書道で大切なのは集中力。けれど、その反面リラックスする必要もありました。肩に力が入っていると、変に力も入って上手に書くことができない。筆に任せながら流れるようなイメージで書くと、うまく書ける気がします。学生時代から、字と絵は下手だったので、短時間でここまで上達できてほっとしました……」

栗原くんにとっても宝物となった自分の書。心も鍛えられ、字もうまくなって、まさに一石二鳥の体験でした。そんな彼の和体験はまだまだ続きます!

「栗原吾郎の和体験~茶道~編」へ!

写真/黒坂明美 スタイリング/山本ひとみ ヘアメイク/佐々木シエラ 文/戸塚真琴
編集/井上峻 衣装協力/京都レンタル着物first (o-first.com)

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