日焼けで肌が痛くてかゆい!
アフターケアでしっかり対策。

便秘、生理痛、大人ニキビ、口唇ヘルペスなど、女性の身体の不調について、専門医に解決法を教えてもらう「女性のお悩み相談室」。今回のテーマは、日焼け。
ビーチでうとうとしたり、日焼け止めを塗り忘れたりで、うっかり日焼けしてしまったことありませんか? 痛みやかゆみ、その後の皮むけもいやですが、シミになったらどうしよう……という心配もありますよね。この日焼け、なかったことにしたい!
そこで今回は、うっかり日焼けしたときのアフターケア、シミを防ぐためにできること、日焼け止めの正しい使い方をお教えします。

目次

1
うっかり日焼けのアフターケア。
2
シミを防ぐためにやるべきこと。
3
肌のタイプで異なる紫外線ダメージ。
4
日焼け止めの正しい使い方。

うっかり日焼けしてしまった!
そんなときのアフターケア。

日焼けとは、肌が火傷した状態。まずは冷やすことが大切です。濡らしたタオルや保冷剤で急いで冷やし、ほてるような感覚がなくなるまで、冷やし続けてください。

水ぶくれができてしまった場合も、まずは冷やすことを優先してください。そのあと、上からワセリンをたっぷりのばしたガーゼを貼り付けます。ステロイド軟膏があれば、初めの3日くらいはそれを塗り、痛みやヒリつきがおさまったら、保湿クリームに切り替えます。ただし、広範囲に水ぶくれができてしまったとき、症状がよくならないときは、ためらわず、すぐに皮膚科を受診してください。

1ヶ月ほどして皮がむけ始めても、皮をむしらないこと。むしると色ムラのようなシミが残るからです。むしらず、むけ終わるまで保湿を続けます。

日焼けしたけど、シミはいや!
シミを防ぐためにやるべきこと。

日焼けした肌をもとに戻すことはできません。紫外線は細胞のDNAに傷を残し、それらは将来のシミ予備軍となります。“焼いてしまったあとにシミを残さないためのケア”はないに等しく、日焼けのダメージはほとんどリカバリーできませんが、それ以上被害を広げないことも大切。うっかり日焼けをしてしまったら、以下の点に気をつけましょう。

・初期は冷やして、ステロイド軟膏を塗る。
・かかない、むしらない。
・水疱ができたらガーゼで覆って刺激から守る。
・その上からさらに日に当てない。皮がむけ終わるまで、衣類などで覆って露出しひないようにする。
・睡眠を十分にとる(皮膚の回復を早めるため)。
・ビタミンCの内服(美白効果はあまり期待できないが、皮膚の再生の際にビタミンCが体内で消費されるため、多めに補うようにする)。

美白のケアをしたい場合は、初期の炎症がおさまってから始めましょう。ビタミンC誘導体配合の化粧水などが、刺激が少なくてよいでしょう。

肌のタイプで、
紫外線ダメージは違う。

日に当たるとすぐに赤くなる人もいれば、赤くならずに皮膚が黒くなる人もいます。これをデータ化してタイプに分けたのが、フォトスキンタイプです。紫外線に対する肌の反応を分類したもので、全部で4タイプに分かれます。

スキンタイプ1・・・常に赤くなり、決して皮膚色が濃くならない
スキンタイプ2・・・常に赤くなり、その後少し皮膚色が濃くなる
スキンタイプ3・・・ときどき赤くなり、必ず皮膚色が濃くなる
スキンタイプ4・・・決して赤くならず、必ず皮膚色が濃くなる

日本人の65%は、スキンタイプ2か3に属するといわれています。日に当たって、赤くなりやすい人(スキンタイプ1・2)ほど、紫外線ダメージを受けやすいので、しっかり紫外線対策をすることが大切です。スキンタイプ1の人は、平均的な日本人の肌と比べて3倍以上も紫外線ダメージを受けやすいといわれます。

紫外線対策はしっかりと!
日焼け止めの正しい使い方。

なかったことにはできない、うっかり日焼け。なによりも大切なのは、毎日の紫外線対策です。紫外線は、その波長によってUVA(A波)、UVB(B波)、UVC(C波)に分けられます。地上に届くのはUVAとUVBの2種類です。

波長の長いUVAは、全紫外線の90%以上を占め、エネルギーは弱いですが、雲やガラス、衣服まで透過。皮膚の真皮まで到達し、じわじわと皮膚の老化を進めます。波長の短いUVBの全紫外線エネルギーに占める割合は10%以下ですが、エネルギーが強く、サンバーン(火ぶくれになるような日焼け)や皮膚がんの主原因になります。ただし、皮膚の真皮の深いところまではほとんど到達しません。

日焼け止めアイテムにも、UVAとUVBを防ぐ効果が表示されています。
SPF……UVBを防ぐ効果。日焼けで肌が赤くなるまでの時間を何倍に延ばすか。2~50+まで表示される。
PA……UVAを防ぐ効果。即時型黒化(UVAを照射して2~4時間後に皮膚がわずかに黒く変化する現象)までの時間をどのくらい延ばすか。+~++++の4段階で表示される。

普段づかいなら、SPF20、PA++程度で十分です。外で過ごす時間が長い人や日に当たると肌が赤くなりやすい人は、もう少し強めのものを。また、使用量が少ないと、当然効果も薄くなります。規定の量をしっかり塗ることが大切です。
顔に塗ったときのベタつきや肌への負担が気になる人は、日焼け止めをあまり使わずUVカット効果のあるパウダーファンデーションを使うことをおすすめします。パウダーファンデーションは長時間紫外線を防ぎ、肌に負担をかけません。日傘、帽子、スカーフ、手袋なども活用しましょう。

まとめ

  • ・うっかり日焼けは、濡らしたタオルなどで、ほてりがひくまで冷やす。
  • ・日焼けは火傷と心得て、ひどいときは皮膚科を受診する。
  • ・日焼けによるダメージのリカバリーは難しい。
  • ・日に当たって赤くなる人ほど、紫外線対策はしっかりと。
  • ・日焼け止めは、量をケチらず、しっかり塗る。

――参考文献『スキンケア美容医学事典』(池田書店)吉木伸子著

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プロフィール

吉木伸子

よしき・のぶこ/横浜市立大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部皮膚科に入局。その後、レーザークリニック、米国オハイオ州の形成外科、漢方診療所での研修などを経て、1998年、よしき皮膚科クリニック銀座を開業。レーザー、ケミカルピーリングなどの美容医療や東洋医学を取り入れた皮膚科治療をおこなっている。今回参考にした『スキンケア美容医学事典』をはじめ、著書も多数。女性誌での執筆などでも活躍。

編集/リンククロス イラスト/SssstudioV 監修/吉木伸子(よしき皮膚科クリニック銀座院長)

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