なぜ頭痛は起こるの?
痛みの種類と原因を探る!

便秘や生理痛、大人ニキビ、冷え性などなど……。女性特有の身体の不調、自分だけでなく身近に悩んでいる人も多いのでは? そんな方々のお悩みを解消すべく、リンククロスでは「女性のお悩み相談室」を開講。今回は、「頭痛」について。「頭痛もち」と思っている女性、意外と多いのでは。
まずは、頭痛の種類と、なぜ頭痛が起こるのか、その原因を探ります。ひとくちに頭痛といっても、いくつか種類があるんです。代表的な頭痛である「緊張型頭痛」と「片頭痛」、自分がどちらなのかわかるチェックリストも。

目次

1
締めつけるように痛い!緊張型頭痛。
2
アラサー女性に多い、ズキズキ痛む片頭痛。
3
なぜ頭痛は起こる? 重大な病気のサインは?

締めつけるように痛い
緊張型頭痛。

頭痛には、種類があります。すべての頭痛の中でもっとも多いのが、緊張型頭痛です。頭痛で来院する患者さんの半数以上を緊張型頭痛が占め、その60~70%は女性。年齢は、20歳前後から高齢者まで、まんべんなく見られます。

緊張型頭痛は、頭や首に分布する筋肉の緊張が高いために起こる頭痛です。頭や首の筋肉の緊張が長く続くと、筋肉は酸素不足に陥って痛みを起こす物質(発痛物質)を放出します。これが痛みとして脳に伝わり、頭痛として感じられると考えられています。

緊張型頭痛は典型的な場合、「頭が締めつけられるようだ」「帽子をかぶっているようだ」「頭の上にお皿をのせているようだ」などと表現されます。

緊張型頭痛チェックリスト

□ 1.締めつけられるように痛む
□ 2.痛みは我慢できる程度
□ 3.痛みは両側性である
□ 4.痛みは毎日ダラダラ続く
□ 5.痛むのは午後が多い
□ 6.肩こりもある

このチェックリストに心あたりがあり、「吐き気はない」「光や音に過敏でない」「動いても悪化しない」といった特徴があれば、緊張型頭痛の可能性大です。

アラサー女性に多い、
ズキズキ痛む片頭痛。

もうひとつ、女性に多い頭痛の代表が片頭痛です。特に30歳前後の女性に多く、30および40歳代の女性では20%近くが毎年少なくとも1回は片頭痛による頭痛を経験すると言います。

片頭痛は、緊張型頭痛と違ってだらだら続くのではなく、「それまで元気にしていたのに」というような予期せぬときに起こってきます。頭痛は数時間から1日程度で治るのが普通ですが、激しいときには数日続くこともあります。

片頭痛チェックリスト

□ 1.発作的に不定期に起こる
□ 2.痛みがかなり強く、寝込むこともある
□ 3.動くと頭に響く
□ 4.ズキズキ、ガンガン痛む
□ 5.頭の片側が痛む
□ 6.吐き気がする
□ 7.光が過剰にまぶしかったり、音がうるさく頭に響いたりする
□ 8.頭痛の前に前兆や予兆がある

1~3がすべてあてはまれば、片頭痛の可能性大。4~8は人によって違う場合がありますが、片頭痛の人ならば、いくつかあてはまるはずです。

なぜ頭痛が起きるの?
重大な病気が隠れていることも。

緊張型頭痛は、なぜ起こるのでしょうか。可能性として言われていることのひとつは心身にかかるストレスの関与です。悩みごとや不安などの精神的なストレスと、無理な姿勢や細かい作業などで生じる身体的ストレスが、筋肉に過度な緊張を起こさせるのではないかと考えられています。

ストレスがかかると交感神経が働いて筋肉が弛緩しにくい状態になり、緊張型頭痛が起こる、というのです。このように考えると、緊張型頭痛を治すには心身をリラックスさせるのがよいのだろうと想像できます。

では、片頭痛の原因は何でしょうか。発作性の片頭痛がなぜ起こるのかについては、代表的なものとして血管説、神経説、三叉神経血管説が知られています。

このほかにも、後頭神経痛、群発頭痛、発作性片頭痛など、機能性頭痛(慢性頭痛)と、呼ばれるものにはいくつか種類がありますが、女性に多いのが、緊張型頭痛と片頭痛です。

普通の日常生活をしている中でも頭痛は起こります。食べ物、コーヒー、アルコール飲料、過剰なダイエット、喫煙、満員電車、花粉症、副鼻腔炎、睡眠時無呼吸症候群などで、頭痛が引き起こされることも。

また、頭痛には、脳出血・クモ膜下出血・脳腫瘍・髄膜炎・妊娠中毒症など、重大な病気が隠れていることもあります。

●それまで頭が痛いといった経験がほとんどなかったのに、頭痛がし始めた場合。
●いつもと様子の違う頭痛がした場合。
●頭痛が日を追うごとにひどくなる場合。
●頭痛のほかになにか症状のある場合。

このようなときには、「たいしたことはないだろう」と無理に納得せず、専門医に相談することをおすすめします。

――参考文献『読めば楽になる 女性のための頭痛の話』古井倫士(黎明書房)

次回は、女性のライフサイクルと頭痛の関係。
生理の時に頭痛になるのはなぜ?

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プロフィール

古井倫士

ふるい・ともお/医療法人 国手会・古井脳神経外科院長。医学博士。1974年に名古屋大学医学部卒業。1978年に名古屋大学大学院医学研究科修了(脳神経外科学)。名古屋大学医学部関連病院医師、愛知医科大学医学部脳神経外科学講師、国家公務員共済組合連合会名城病院脳神経外科部長等を経て、2004年より古井脳神経外科院長。著書は、『頭痛の話』(中央公論新社)、『頸動脈病変と頸動脈内膜剥離術』(南山堂)、『ロマンとアンチロマンの医学の歴史』(黎明書房)など。

編集/リンククロス

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