大人ニキビに効果的な薬は何?
ホルモンバランスを薬で整える。

女性特有の身体の不調について、専門医に話を伺い、原因から解決法までをしっかりとレポートする「女性のお悩み相談室」。大人ニキビの原因スキンケア洗顔と3回にわたってお伝えしてきましたが、最終回は大人ニキビに効果的な薬について。塗り薬だけでは根本的な解決にならなかったり、実は漢方薬が良い!といった目からウロコの話までご紹介します。

目次

1
塗り薬よりも飲み薬?
2
漢方は大人ニキビに効果的!
3
塗り薬&飲み薬・一覧表。
4
不規則な生活を正そう!

塗り薬はニキビ改善の根本的な解決にならない。

ニキビができると「何か塗り薬を塗らなくては」と思う人が多いようです。でも、大人ニキビの大きな原因はホルモンバランスの乱れなので、できてしまったニキビを塗り薬で殺菌するだけでは根本的な解決にはなりません。

ニキビ用の塗り薬は、ニキビ治療のなかでは補佐的な役割です。生活の乱れを直し、ときには飲み薬の助けを借りながら、体の“内側”から治していきましょう。

とはいっても、抗生物質などは長く続けると副作用が心配です。そこで、おすすめしたいのが漢方薬です。漢方薬にも副作用はありますが、抗生物質などと比べるとおだやかだといえます。

早ければ2週間で
漢方の効果を実感できることも

ニキビによく使われる漢方薬には、ホルモンバランスを整えたり、皮膚の免疫力を高めたりするものがあり、いくつかの種類の中から、その人の体質に合ったものを選びます。漢方薬は体の中のバランスを整え、体自体の治癒力を高めていく薬ですから、一度きちんと治せば、飲むのをやめても再発しにくいというメリットがあります。

漢方薬には、「効果が出るまで時間がかかる」というイメージがあるようですが、ニキビの場合はそれほど時間がかかるものではありません。早くて2週間、遅い人でも1ヶ月くらいで、なんらかの効果を実感できることが多いようです。

ただし、漢方薬といっても副作用はあります。たとえば、体に合わない場合は下痢や胃もたれなどを起こすことも。その場合は、薬を変えるか量を減らします。また、心臓や肝臓に病気がある人は注意が必要な生薬もあるので、医師に相談してから使用しましょう。

ニキビ治療に使われる
塗り薬・飲み薬・漢方薬

皮膚科で処方される塗り薬

皮膚科で処方される塗り薬

抗生物質を含む塗り薬

クリーム・ジェル・ローションなどがあります。飲む抗生剤のような副作用はありませんが、飲み薬に比べると効き目も弱いようです。

イオウを含む塗り薬

殺菌・角質溶解作用・皮脂を抑える作用があります。10代のニキビやTゾーンのニキビにはよいですが、口の周辺の大人ニキビに使うと肌荒れや乾燥を起こすこともあります。

角化を調整する塗り薬

アダパレンという成分のものが使われています。皮脂の詰まりを予防しますが、刺激が強いのが欠点です。

市販されている塗り薬

市販されている塗り薬

抗炎症作用・殺菌作用のある塗り薬

グリチルリチン酸(抗炎症)・レゾルシン(殺菌)などが使われますが、刺激が強いので肌が弱い人は注意しましょう。

AHAを含む塗り薬と化粧品

ピーリング剤の一種で、石鹸や拭き取り化粧水などのかたちで売られています。乾燥しやすいので注意。

皮膚科で処方される飲み薬

皮膚科で処方される飲み薬

ビタミン剤

おもにビタミンB2・B6。皮脂分泌のコントロールなどの作用がありますが、効果は弱め。効果が感じられないのに、だらだらと飲み続けるのはやめましょう。

抗生物質

アクネ菌を殺菌する目的でよく処方されます。長く飲み続けると下痢や便秘、めまい、カンジダ膣炎、肝機能障害などの副作用を起こすことがあるので、注意が必要です。

ホルモン剤

ホルモン剤が使われることもありますが、一般的ではなく、副作用を起こすことも。また、ピルを用いることもあるようですが、ピルはそもそもニキビ薬ではないので、必ず効くというものではありません。ほかの治療が効かない重症のニキビに適しています。

ニキビ治療に効果的な漢方薬

ニキビ治療に効果的な漢方薬

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

色白で冷え性の人や、むくみやすい体質の人、生理が遅れる傾向にある人に向いています。

加味逍遥散(かみしょうようさん)

頭痛・肩こり・便秘がある人や、不定愁訴(ふていしゅうそ:頭痛や肩こりなど軽い不調をたくさん抱え、それが日によって変わるような状態)やイライラのある人に向いています。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

のぼせやすく、赤ら顔の人や、生理痛がひどく、生理前に肩こりやイライラがある人に向いています。

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

顔全体に皮脂が多く、小さいニキビがたくさんできるような人や、鼻炎のある人に向いています。

清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

若い人や男性など脂性肌のニキビや、額などに赤いニキビができやすい人に向いています。

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

背中やおしりなどに、おできのような痛みをともなうニキビができやすい人に向いています。ただし、便秘の場合はこの処方が効きにくいので、まず便秘を治しましょう。

やっぱり睡眠が大切! 6時間以上眠ればニキビが改善。

やっぱり睡眠が大切!
6時間以上眠ればニキビが改善。

ニキビの原因のひとつは不規則な生活です。とくに食事よりも、睡眠の影響が大。ニキビができやすいという患者さんが、睡眠時間5時間程度だったところを、6時間以上睡眠をとる生活に変えることで、ニキビがたいぶ改善されるケースも多いのです。

このとき、ただ6時間以上眠るのではなく、毎日同じ時間に眠りにつくことも大切です。また、昼夜逆転しているような生活もNG。人間の体は太陽のリズムと運動して体内時計を刻んでいるので、明け方に寝る生活ではホルモンバランスが乱れやすくなります。

ニキビ予防・改善のためには、すぐ薬に頼るのではなく、まず生活を見直すことからはじめましょう。毎日同じ時間に、遅くとも0時から0時半には就寝するようにしてください。

——参考文献『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール 毛穴・シミ・シワ・大人ニキビの悩みを解決!』吉木伸子(PHP研究所)

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プロフィール

吉木伸子

よしき・のぶこ/横浜市立大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部皮膚科に入局。その後、レーザークリニック、米国オハイオ州の形成外科、漢方診療所での研修などを経て、1998年、よしき皮膚科クリニック銀座を開業。レーザー、ケミカルピーリングなどの美容医療や東洋医学を取り入れた皮膚科治療をおこなっている。今回参考にした『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール 毛穴・シミ・シワ・大人ニキビの悩みを解決!』(PHP研究所)をはじめ、書籍・女性誌での執筆などでも活躍。

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