花粉症の薬とマスク、どう選ぶ?
安易に使うと副作用も。

身体の不調について、専門医に原因から解決法まで伝授してもらう「女性のお悩み相談室」花粉症。すぐできる花粉症予防策に続く第3回は、花粉症の薬とマスクについて。薬もマスクも、適当に選んでいるという人はいませんか? 正しく選ばないと、効果が得られないだけでなく、副作用が起きる可能性も……。目にさしたときの心地よさを優先しがちな目薬も、正しく選んで用法や用量を守らないと、思わぬ弊害があることを覚えておいてください。

目次

1
市販薬、どう選ぶ?
2
目薬の正しいさし方とは。
3
顔のサイズに合ったマスクを選ぼう。

自分で薬を選ぶのは危険。
素人判断でなく、専門家に相談を。

ひとくちに花粉症に効く薬といってもさまざまな種類があります。現在の治療の中心は、ジルテック、ザイザル、アレロック、アレグラなどの「第2世代抗ヒスタミン薬」。くしゃみや鼻水の症状に効果的で、即効性が高く、持続性があります。1日1回就寝前の服用で効果が期待できるものもあります。ただし、人によって眠気や倦怠感、目のかすみなどの副作用が出ることも。

薬というのは多かれ少なかれ副作用があるものです。効果だけを期待して安易に飲むことなく、副作用の危険性も承知したうえで服用することが大事です。症状が軽減したら、すみやかに薬の量を減らす、服用をストップするなどして、長期間の服用は避けてください。

花粉症治療薬の中には、薬局やドラッグストアで簡単に手に入るものもたくさんあります。だからといって、自分勝手に購入して飲むのは危険! 体質によっては思わぬ副作用が突発的に出ることもあります。

市販薬を買うときは薬剤師に相談すること。できれば、病院にかかって症状に合わせた薬を処方してもらうほうが安全です。

目薬にも適量あり。
いっぱいさして、目パチパチは×。

花粉症による目のかゆみや充血が気になって、目薬を使っている人もいるでしょう。市販の目薬にはいろんな種類があります。パッケージをよく読んで、目的に合った目薬を選ぶこと。花粉症による目のかゆみや充血には、「抗アレルギー作用」のある目薬を選びます。結膜炎の充血とは違うので気をつけて! 薬剤師がいる店で相談すると安心です。

目薬も飲み薬同様、定められた用法や用量をきちんと守ること。使い過ぎは副作用のもとです。また、症状があるときだけ使用し、常用は避けます。常用していいのは、ドライアイ用の人工涙液型の目薬だけです。

使用期限の切れた古い目薬は使わない、家族や友人との使い回しは眼病が感染する可能性があるので避けるなど、基本的なマナーも守ってください。

また、一度にたくさんさすのもよくありません。目薬は1滴で十分効果あり。多くさすと目から溢れた目薬で目のまわりがただれたり、口や鼻に流れて炎症を起こしたりしがちです。

さした後のまばたきは、ポンプのように目薬を鼻涙管へと送り出してしまうのでNG。点眼後はゆっくり目を閉じ、目頭をやさしく押さえて、鼻涙管へ薬液が流れるのを防ぐのが正しい点眼法です。

それぞれの特性を知って、
顔のサイズに合ったマスクをつけよう。

花粉症予防というと、まずはマスクという人が多いと思います。マスクをすれば、花粉を吸いこむ量を約6分の1に減らせるといわれています。とはいえ、顔とマスクの間にすき間ができて空気の漏れが生じると、マスクのフィルターを通さない空気を吸ってしまいます。これではフィルターの目の細かいマスクでも、花粉をシャットアウトしきれません。

自分の顔のサイズや形に合ったものを選び、マスクと顔をしっかり密着させることが大切。鼻、顎、両頬にはすき間ができやすいので注意しましょう。

家庭用マスクは「不織布マスク」と「ガーゼマスク」に大別されます。織らない布で作られた不織布マスクは、繊維が密で微粒子でもキャッチでき、通気にも優れています。また、使い捨てなのでいつでも清潔に保つことができます。不織布マスクには、プリーツ型と立体型があり、メーカーによって構造も性能もさまざまです。

ガーゼマスクは、綿で織ったガーゼを重ね合わせたもの。高い保湿性と保温性が特長で、睡眠時やエアコンのきいたオフィスなどで、乾燥から喉を守るのに役立ちます。

夜寝るときは乾燥から喉を守るために保温性・保湿性の高いガーゼマスクを使い、オフィスではマスクをしていてもしゃべりやすく化粧移りも少ない不織布マスクを使うなど、時と場所と場合に合わせて臨機応変にマスクを使い分けられたら、花粉対策も上級者です。

――参考文献『これでスッキリ 花粉症がみるみるよくなる62の対策』福田千晶(日東書院本社)

花粉症っていつまで続くの?
次回は、花粉症とシーズンの関係についてです。

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プロフィール

福田千晶

ふくだ・ちあき/医学博士・健康アドバイザー・ウーマンウエルネス研究会メンバー。1988年に慶應義塾大学医学部卒業。医師として東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務を経て、健康アドバイザーとして執筆、講演、テレビ・ラジオ番組への出演などで活動。2007年より、アルシェクリニック(大宮)にて外来診療も担当。『40代からはじめるもっと太らない体づくり―大人のヘルスケア』(笠倉出版社)、『明日、突然倒れないための強い血管の作り方』(永岡書店)、『1日10分!足の悩みは自分で治せる(だるさ、むくみ、冷え、外反母趾、ひざ痛 本当の治し方)』(実業之日本社)など、著書も多数。

編集/リンククロス

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